日経クロストレンドでは、マーケティング・テクノロジー関連のオンラインセミナーに着目し、2月以降に開催されるものからピックアップしてカレンダーとしてまとめた。

今回で8回目を迎えるのが「デジタルマーケティングカンファレンス2022」(2月14日~16日、宣伝会議主催)だ。生活者の心理・行動に付随してマーケティング手法の選択肢が増える中で、どのような手法・パートナーが最適なのかに焦点を当てる。「広告運用はインハウス、それとも外注? ~広告主と代理店の理想的な付き合い方~」「顧客インサイトと膨大なデータによりCXを強化する。ANAの推進するデータ利活用とは。」「ユースケースで学ぶ、成果を出すための顧客データ統合」など、デジタルマーケティング手法の最前線を取り上げる約20のセッションを予定している。
企業にとって共通のテーマとも言えるイノベーションに焦点を当てたカンファレンス「ビザスク Innovation Day 2022」(2月22日開催、ビザスク主催)にも注目したい。社会課題と向き合うビジネスリーダーが講師を務め、イノベーションの最前線を学び未来を創造するためのヒントを探る。基調講演では東京大学大学院工学系研究科人工物工学研究センター/技術経営戦略学専攻教授の松尾豊氏が講演するほか、「オープンイノベーションの最前線」「大企業発の新規事業開発」「イノベーションを生み出す組織と文化」「急成長スタートアップの事業開発」「事業変革の最前線」をテーマにした5セッションを予定している。
新産業創出をテーマにした「Industry-Up Day Spring 2022」(2月24日開催、経済産業省関東経済産業局とSUNDREDの共催)も興味深い。新産業共創の担い手「インタープレナー(越境人材)」、発展を続ける「新産業共創プロジェクト」、イノベーションの社会実装の場「リビングラボ」、対話と知識創造・蓄積の場「フューチャーボード」など、「実現すべき未来」を共創していくための最新のプラクティスを共有し、登壇者・参加者と一緒にリアルタイムで新たな知識を創造する。
大手ベンダーによるカンファレンスも見逃せない。富士通グループが各地域で開催していたイベントを集結して開催するのが「富士通Japan Online Days 2022」(2月15日~28日、富士通Japan/富士通主催)である。テーマは「サステナブルな未来へ」。元読売テレビ報道局の辛坊治郎氏や、吉本興業の黒ラブ教授氏、元日経トレンディ編集長の北村森氏をはじめ、デジタル庁、中小企業庁、京都府警、元国税庁OBの講演、さらにはDX(デジタルトランスフォーメーション)の事例や最新テクノロジーなど19セッションを配信する予定だ。
2月9日には「NEC デジタル・ガバメント Day」が開催される。副題は「行政DXの社会実装に向けて」。基調講演では、「電子政府先進国デンマークに見る、誰も取り残さないデジタル社会の実現について」と題して、ロスキレ大学准教授/北欧研究所代表の安岡美佳氏が講演する。NECのほか、アマゾン ウェブ サービス ジャパン、日本マイクロソフトのデジタル・ガバメント担当者によるセッションも予定している。
ヤフーの技術的な取り組みもマーケターには参考になるだろう。5回目の開催となる「Yahoo! JAPAN Tech Conference 2022」(2月3日~4日、ヤフー主催)では、AI(人工知能)テックカンパニーとして、ヤフーがどのような世界を目指し、技術的な取り組みを行っているのかを紹介する。
海外では、メディア、データ、プライバシーおよびテクノロジーの未来に関するカンファレンス「Decisions 2022」(米国東部標準時2月1日~2日、米国広告業協会主催)に注目したい。22年のテーマは、「THE RISE OF CONTENT-DRIVEN COMMERCE」。コンテンツが主導するコマース(eコマース、コミュニティコマース、データ駆動型コマースなど)に焦点を当てる。
以下、2月以降で開催が決まっているオンラインセミナーの中からピックアップして、国内と海外に分けて開催日順に紹介する。
マーケティング・テクノロジー関連で注目のオンラインセミナー
国内
2月3日 Yahoo! JAPAN Tech Conference 2022
5回目の開催となる今回は、日本、アジアから世界をリードするAI(人工知能)テックカンパニーとして、ヤフーがどのような世界を目指し、技術的な取り組みを行っているのかを紹介する。「ユーザの地域を考慮した検索入力補助機能の改善の試み」「モブデザインによる多職種チームのコミュニケーション改善」「PC版Yahoo!メールリニューアル ~サービスのUI/UX統合と改善プロセス~」など16セッション。 ●主催:ヤフー ●日時:2月3日(木)~4日(金)各日13:00~18:30 ●料金:無料
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2月4日 Well beingに関する消費者のインサイトとそこから生み出す新しい価値とは
キリンホールディングスのブランド戦略部Kirin Well being Design Labシニア・フェローの太田恵理子氏が講師を務め、ウェルビーイング・クラスター分析を紹介するとともに、インテグレート代表取締役CEOの藤田康人氏とのディスカッションを通して消費者のインサイトとそれをどうビジネスに活用していくかを考えていく。 ●主催:日本マーケティング協会 ●日時:2月4日(金)16:00~17:30 ●料金:会員2200円、一般4400円(税込み)
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2月9日 アサヒビール初のホームサーバーDtoC事業を推進するYouTubeプロモーション
アサヒビール初のホームサーバーを月額でレンタルするD2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)サービス「THE DRAFTERS(ドラフターズ)」。その成功の鍵は、サービス利用者と継続的な関係を築き、その期待に応えながらサービスの発展にも巻き込んでいく「カスタマーサクセス」にあるという。具体的な施策と今後の展望も交えて、D2C+カスタマーサクセス+YouTubeの取り組みについて紹介する。 ●主催:エビリー(協力:宣伝会議) ●日時:2月9日(水)14:00~15:00 ●料金:無料
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2月9日 変わりゆく社会とどう向き合うか?企業に学ぶ・顧客に学ぶ
これから企業が向かうべき方向の道標となることを目的としたセミナー。テーマは、第1部が「NPSベンチマークレポートの読み方・活用方法~ランキングトップ企業が実践する優先課題発見と継続的CX 改善活動~」、第2部が「徹底解説!Twitter 上のユーザーの声はどう活用する?リテンションにも役立つソーシャルリスニング分析講座」。 ●主催:日本リテンション・マーケティング協会 ●日時:2月9日(水)14:00~16:10 ●料金:無料
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2月9日 NEC デジタル・ガバメント Day
副題は「行政DXの社会実装に向けて」。基調講演では、「電子政府先進国デンマークに見る、誰も取り残さないデジタル社会の実現について」と題して、ロスキレ大学准教授/北欧研究所代表の安岡美佳氏が講演する。このほか、NECやアマゾン ウェブ サービス ジャパン、日本マイクロソフトのデジタル・ガバメント担当者によるセッションを予定している。 ●主催:NEC ●日時:2月9日(水)17:00~20:50 ●料金:無料
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