「本格リフォームで一気に問題を解決する 前編」に続き、後編は日当たりが悪く湿気がこもりがちの空間を「吹き抜け」で様変わりさせる例や、広すぎる空間をあえて減築という手段で住みやすくする例を取り上げる。
※日経トレンディ2020年9月号の記事を再構成


4の事例は建物の老朽化に加え、日当たりが悪く、湿気がこもりがちなのが問題だった。実際にネズミの走り回る音が気になるほどだったというが、じめじめとしていて暗がりが多いと害獣が生息しやすい環境になってしまう。気分を上げるためにも、採光性、日当たり共に良好な家が理想的だ。
そこで取られた手法は、2階の部屋を潰し、家の真ん中に“吹き抜け”を作ってしまうことだった。「耐震性の面では水平耐力に影響するため通常は採用を避けるが、採光による居住性の改善はこの物件の必須要件。梁の掛け替えを含めて十分に検討を行い、耐震性能を強化しながら実現した」(フレッシュハウスの担当者)。さらに吹き抜けに面して天窓を屋根と外壁に導入。とにかく明るさを確保したという。
4 湿度の高く暗い空間が「吹き抜け」で様変わり
<基本情報>
総工事費:1665万円、総工事期間:120日間、総工事床面積:84.30平方メートル、築50年、施工会社:フレッシュハウス
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