国連の幸福度ランキングで3年連続「世界一」の国、フィンランド。『フィンランド人はなぜ午後4時に仕事が終わるのか』の著者である堀内都喜子氏と共に新たな在宅勤務の在り方について考えていくこの連載。最終回はフィンランドが抱える課題について。それは日本もいずれぶつかる問題かもしれない。

フィンランドでは週末にアウトドアを楽しむ人も多い。ベリー摘み、きのこ狩り、釣り、キャンプなどのアクティビティーを行う(写真提供/Visit Finland)
フィンランドでは週末にアウトドアを楽しむ人も多い。ベリー摘み、きのこ狩り、釣り、キャンプなどのアクティビティーを行う(写真提供/Visit Finland)

新人やインターン生の教育はやはり難しい

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、在宅勤務が3割から6割に増えたフィンランド。連載を通して、順調に在宅勤務への移行が行われているように感じましたが、課題はあるのでしょうか?

オンとオフとのメリハリや新人教育が難しい。
堀内都喜子氏(以下、堀内) 一番多い課題は、オンとオフのメリハリを付けること。日本と同様に難しいと感じている人が多い。また、新人への仕事の指導も難しい。通常「サマージョブ」として働きに来てくれる大学生は、夏休み中の大事な労働力だ。しかし、在宅勤務の中で新しい人に仕事を進めてもらうのは難しい。学生側も何を聞いたらいいか分からないだろう。人がその場にいない難しさがある。フィンランド大使館でも3月から研修生が入ったが、「やることなくなったら言ってね」「今何してる?」「大丈夫?」などこまめに聞くようにしている。

 在宅勤務の割合が増えてから、会議が増えたという話もよく聞く。オンラインでのやり取りになるので、コミュニケーションを取ろうとして会議が増えてしまい、それが逆効果になってイライラしている人が多いそうだ。ウェビナー(ウェブセミナー)が多くて困るという話も聞く。全部オンラインになって参加しやすくなった分、誘われる機会が多くなっているようだ。

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