「知っている人は得する」という仕組みが多数あるのが、楽天市場のポイント還元の特徴だ。SPUプログラムで4.5%までは準備次第で到達できる。そのために、事前にやるべきことを伝授する。また、お宝商品が見つかる「楽天スーパーDEAL」も欠かせない。
※日経トレンディ2020年8月号の記事を再構成
楽天市場は様々なストアやセールが入り乱れ、一見するとどれが得なのか分かりづらい。しかし、キャンペーンやポイント還元制度の仕組みを理解すれば効率的に得な買い物ができる。
最近の楽天市場の中で“お宝商品”を探すなら、ブランドの公式ストアが狙い目だ。「楽天市場は小売りの事業者が集まっているイメージが強いが、アパレルを中心に公式ストアを出店するケースが増えている」(楽天)と言い、実際にページを見るとアディダスやデサントなど有名ブランドが並ぶ。実はこの公式ストアに思わぬ“お宝”が眠っているのだ。
大幅なポイントバックが設定された商品を多数掲載するキャンペーン「楽天スーパーDEAL」で、ブランド公式ストアがセール商品をさらに“安売り”するケースがある。アパレルブランドの場合、セールの値引き額が大き過ぎるとブランドイメージを毀損するケースもあり、極端な値付けがしづらい。そこで、ポイントを活用して実質的な値引きを行うという仕組みだ。実際に、デサントの「ドライ鹿の子シーズンマーキング半袖シャツ」を見たところ、ブランドが直営するサイトとセールの割引率こそ同じだが、楽天スーパーDEALでは20%もの楽天ポイント付与が行われていた。
誰でも3.5%還元が可能 下準備が必須
楽天市場で得に買い物をするためには、いくつか事前に準備すべきものがある。楽天市場では買い物金額に対して、通常1%の楽天ポイントが得られるが、楽天系のサービスの利用などを条件に還元率が加算されていく「SPUプログラム」を活用すれば、最大16%還元となる。ただし、証券口座開設などハードルが高いものも多い。現実的には楽天カード決済(+1%)、楽天銀行口座とカードの連携(+1%)、楽天市場アプリからの購入(+0.5%)の3点を押さえて計3.5%還元を目指したい。
アプリ+楽天カードがマスト 1.5%還元アップを確保する
“ダメ押し”するなら「楽天ウェブ検索」の利用だ。毎日所定のウェブ検索システムを使うごとに回数に応じたポイントが手に入る“ポイ活”として知られるが、実は1日5回以上の検索を月5日間以上行うことで、条件をクリアした月はすべての買い物に対して1%分の楽天ポイントが上乗せ付与される。例えばブラウザにGoogle Chromeを使っている場合は、拡張機能で「楽天ウェブ検索」を導入すれば、ワンクリックで検索機能が使えて便利だ。これらを準備したうえで、0と5の付く日に還元率が5倍になるキャンペーンに参加すれば、1割近く得できる。
楽天ウェブ検索の活用で全買い物1%還元アップ
ポイントの獲得状況に応じた上位会員ランクを持っている場合は、さらに日程の選択肢が増える。毎月18日に行われる「18日(いちばの日)」は、ダイヤモンド会員が3%、プラチナ会員が2%、ゴールド会員が1%の還元アップが得られる限定キャンペーンだ。「実験的に優良顧客に対して定期的な優遇施策を行っている」(楽天)という。
楽天市場上で下準備をして、店舗での買い物が得になる一風変わった方法もある。ビックカメラとの共同ストア「楽天ビック」の場合、キャンペーンにエントリーして、ストア上から来店予約を行ったうえでリアル店舗で買い物をすると、楽天ポイントカード提示時にSPUに応じたポイントバックが受けられる。SPUのステージによっては、ビックポイントカードを提示するより有利だ。20年4月には、上新電機も楽天市場店からエントリーすることで、自社のポイントと楽天ポイントの2重取りができる施策を重点的に行うと発表した。
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