
全4回
動きを予測するデータ活用最前線
ネット上の消費者行動をデータ分析する試みは既に多く見られます。リアルな状況でもデータを収集・分析し、人々の動きをいちはやく予測できれば、企業は将来、大きな収益が見込めます。そこで、位置情報や購買履歴、カメラやセンサーなどからのデータといった、リアルに活動する人々の動きをデータで分析し、人々の動きを予測し、提供する商品やサービスを“最適化”するような取り組みを、紹介していきます。
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第1回2020.08.03驚異のAIスーパー千葉に登場 唐揚げにハイボールをリコメンド九州に本拠を置くディスカウントストアのトライアルカンパニー(福岡市)は2020年7月、「AI(人工知能)カメラ」やタブレット搭載の「スマートショッピングカート」などを備え、データを分析して顧客にアプローチするスマートストアを、関東で初めてオープンした。購入履歴や人の動きのデータなどを従来より高精度に分析し、セグメントされた顧客ごとに売れ筋を予測して、レコメンドする。同社を中核とするトライアルグループが目指すデータ活用の最前線を追った。
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第2回2020.08.03コニカミノルタ、データビズに本腰 最適なオフィス立地も提案コニカミノルタが、「データ活用ビジネス」の事業化に本格的に取り組み始めた。リアル店舗を訪れた顧客の行動をカメラで撮影してデータ分析し、メーカーに提供したり、Wi-Fi利用者から得られる位置情報などを分析して、企業に提案したりする。コニカミノルタのデータ活用ビジネスの一端を紹介する。
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第3回2020.08.05混雑データが変える人流 街の「密」を丸ごと可視化新型コロナウイルス感染症が拡大する中、データとしての価値が以前より急速に高まっているのが、商業施設や飲食店などの混雑情報だ。このニッチな分野に特化し、プラットフォーム構築を急いできたのが、混雑情報サービスのバカン(東京・千代田)。町ぐるみで混雑データを可視化する動きも出てきている。
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第4回2020.08.07スタンプラリーでも「3密」回避 観光×デジタルの新価値地域観光の人気コンテンツとして、各地で開催されているスタンプラリー企画。これをデジタルに置き換え、かつ人の密集を防ぐ形で運用できるサービスが始動している。2019年創業のスタートアップ、ボールドライト(東京・新宿)が展開する「プラチナラリー」だ。その仕組みとは?