被災時に大事なのは、快適な睡眠環境を確保すること。新型コロナの問題が深刻な今、避難所に頼るのは最後の手段として、自分でテントを張って過ごすということも考えられる。その時に役立つ「宿泊セット」としてお勧めのものを紹介する。

※日経トレンディ2020年8月号の記事を再構成

テントを中心とした「宿泊セット」
テントを中心とした「宿泊セット」

 寝具やレインウェア、それらを入れるバックパックといった「基本セット」があれば避難所で過ごすことはできる。ただし、あくまで避難所には頼るのは最後の手段。そもそも、新型コロナによる収容人数削減で避難所に入れない状況さえあり得る。

 そこで基本セットに加えたいのが上にあるような「宿泊セット」だ。

 最も重要なのが雨風をしのげる「テント」。「熊本地震では道の駅の敷地がテント村のようになっていた」(モンベル)というように、テントでの避難スタイルも一般的になりつつある。

 テントには様々なタイプがあるが、選ぶポイントは収容人数。テントの多くはコンパクトに設計されているため、2人で利用するのなら「3人用」、3人で利用するのなら「4人用」など、実際の利用人数プラス1~2人のものを選んだほうがいいという。

 ただし注意したいのがその重量だ。例えば4~6人用の大型テントなどは重さが10kgを超えるものもある。クルマで出かけるようなオートキャンプには向いているが、非常時の状況によってはクルマで避難できるとも限らない。バックパックに入れて背負っていける重さか、あるいは家族と荷物を分担するかなどを考えて選ぶべきだ。

 簡易ベットの「コット」を用意するのも手。寝床を高くすれば床から舞い上がる飛沫が付いたほこりを避け、新型コロナなどの感染リスクを下げられる。

 それでは編集部が選んだ「雨風をしのげる 宿泊セット」を紹介していこう。

No.1 テント/設置が簡単な自立タイプのテント

ムーンライトテント 2型(モンベル)

実勢価格4万1580円(税込み)
実勢価格4万1580円(税込み)

 “月明かりでも簡単に設営できる”というコンセプトを名前にした2人用テント。他にも1人用や4人用のタイプがある。側面がほぼ垂直に立ち上がり、居住性が高いことも特徴だ。自立式のため、設営の許可があれば駐車場のような場所でも利用できる。ポールなどを合わせた総重量は2.39kg。

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