※日経エンタテインメント! 2020年7月号の記事を再構成

日経エンタテインメント!の「タレントパワーランキング2020」。上位に集中する嵐に食い込んだ山下智久、生田斗真。ランクを大きく上げた木村拓哉、亀梨和也、玉森裕太。この1年は“ドラマ”がジャニーズのタレントパワーに大きく影響した。

スコアは小数点第2位以下で四捨五入。順位は第2位以下も含めてつけた
スコアは小数点第2位以下で四捨五入。順位は第2位以下も含めてつけた

 ジャニーズは昨年同様、グループとしてのを筆頭に相葉雅紀大野智ら、嵐メンバーが上位に並んだ。この1年は、237.5万人動員のライブツアーを完走したほか、ベストアルバムのWミリオン達成、YouTubeチャンネルやSNSアカウントの開設、天皇陛下即位を祝う『国民祭典』への出演など、嵐は様々なシーンで話題に。揺るぎないタレントパワーを示した。

 そこに割って入ったのが山下智久生田斗真。山下は昨年4月期に『インハンド』、生田は10月期『俺の話は長い』に主演。いずれも視聴率こそ平均10%に満たなかったものの、満足度が高い作品として大いに盛り上がった。山下についてはインスタグラムへの関心も高く、昨春のオープン時は7時間半でフォロワー100万人を突破。5月20日現在で489万人に達している。生田は大河ドラマに出演 したほか、 2 本の舞台に主演。共 に充実した活動がスコアに表れた。

五輪イベ効果のTOKIO

 グループで大きく上昇したのは7ランクアップのTOKIO。3年にわたり参加してきた『東京オリンピック・パラリンピックフラッグツアー』のイベント後や、『NHKスペシャル・食の起源』放送後にスコアが上昇。幅広い層に訴求できたためと考えられるが、もともと高いお茶の間力があるからこその結果と言える。

 個人では堂本光一木村拓哉亀梨和也平野紫耀玉森裕太が5ランク以上アップした。なかでも20ランクと最も上げ幅が大きかった平野は、この2年でタレントパワーが約3.5倍に。主演映画『かぐや様は告らせたい』公開後の11月に自己最高スコアを出しているが、映画のヒットもさることながら、バラエティ番組などで見せる超天然キャラに魅了される人が増えているようだ。

 玉森は16ランクアップ。11月が最大値であることから、10月期のドラマ『グランメゾン東京』の影響が考えられる。同作に主演し、9ランク上昇した木村も11月のスコアが最も高かった。

 堂本は“20周年イヤー”となった主演舞台『Endless SHOCK』のほか、昨年は後輩の指導にも積極的に参加。それがニュースになることも多かった。亀梨は昨春、連ドラ主演とソロデビュー。年末には山下智久とのユニット「亀と山P」の再始動を発表するなど大きな動きがあった。

 ランクアップした面々に共通するのは“ドラマ出演”。ジャニーズにとってドラマがいかに大きな存在かが分かる。

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