※日経エンタテインメント! 2020年7月号の記事を再構成

日経エンタテインメント! の「タレントパワーランキング2020」。近年は親近感の持てるタイプが支持を得ているお笑い界。その傾向は変わらず、出川、千鳥・ノブらが浮上。中堅漫才師の雄・ナイツも個性が認められて上昇した。

スコアは小数点第2位で四捨五入。順位は第2位以下も含めてつけた
スコアは小数点第2位で四捨五入。順位は第2位以下も含めてつけた

 多くの人が何気なく目にするテレビで存在感を示すため、パワースコアも高い傾向になる芸人勢。1位は昨年に続き、サンドウィッチマンだった。18年に初めて「総合」トップ10入りしてから勢いが衰えず、ソロでも富澤たけしは2位に、伊達みきおは富澤に一歩譲る形で3位となった。レギュラーはテレビが15本、ラジオが3本と多忙を極めながらも、みやぎ絆大使をはじめ、14もの大使やアンバサダーを務めている。

 ランキング全体を見ると、昨年に比べてパワースコアを落としている人が多い。もともと高い「認知度」をキープする一方で、「関心度」を高めるのは容易ではない。そんななかでスコアを伸ばしたのはどんな顔ぶれか。2位のサンド・富澤以外では、まず10位から4位にランクアップした出川哲朗だ。バラエティやCMの露出が安定していることに加え、ベストジーニストに選ばれたほか、「旅芸人の原点」と語るクロアチアを再訪問した、11月放送の『アナザースカイII』(日テレ系)がギャラクシー賞月間賞を受賞。今年1月には『出川哲朗の充電させてもらえませんか?』(テレ東系)に、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾がゲスト出演したことも注目された。

 テレビで見ない日はない10位の千鳥・ノブもスコアを伸ばした1人。コンビでのレギュラー番組を多数持ちながら、ピンでもナレーションからサブMCまでこなす。昨年は朝ドラの『なつぞら』に教師役で出演したほか、19年1月からメンバーとなった『ぐるぐるナインティナイン』(日テレ系)の企画「ゴチになります」で、1年で3度のピタリ賞に輝いた。コンビでは、19年4月から『テレビ千鳥』(テレ朝系)、10月から『華丸大吉&千鳥のテッパンいただきます!』(フジ系)がスタート。なお、相方の大悟も10ランク以上アップしており、32位につけている。

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