※日経エンタテインメント! 2020年7月号の記事を再構成
日経エンタテインメント! の「タレントパワーランキング2020」。女優部門では新垣と綾瀬の2強時代が続くなか、今年は新垣が首位に。急上昇トップ3の浜辺、清原、今田は2年連続のランクイン。両ランキングで40・50代のベテラン勢の躍進が目立つ。
18年、19年と1位綾瀬はるか、2位新垣結衣のワンツーが続いていた女優部門。今回はその順位が入れ替わり、新垣が3年ぶりにトップに返り咲いた。18年の映画『コードブルー-ドクターヘリ緊急救命』、ドラマ『獣になれない私たち』を最後に出演作はないものの、CM出演は多く、ファッション誌『NYLON JAPAN』の連載をまとめたアーカイブブックも発売前に重版が決定するなど、人気は根強い。
6位の有村架純までの顔ぶれは前回と変わらないが、パワースコアは全員ダウン。トップ10でスコアが上昇したのは、天海祐希と広瀬アリスの2人のみだった。
圏外からトップ30入りを果たしたのは、杏、本田翼、小池栄子、吉高由里子、上野樹里の5人。いずれも同世代女性からの支持が厚いのが特徴だ。
なかでも最もスコアを伸ばしたのは、杏で5.9ポイントアップ。出産を経て、19年に『偽装不倫』で4年ぶりに連ドラ主演で女優業に復帰した。私生活でも世間の耳目を集めたが、仕事と育児を両立させる姿に20代以上の女性からの支持が高い。
本田は19年『ゆうべはお楽しみでしたね』『チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~』に主演、『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』でもヒロイン役を務め、映画では『空母いぶき』『新聞記者』に出演。YouTubeチャンネル「ほんだのばいく」も登録者数200万人を突破し、広い層でパワースコアを伸ばした。
小池はこの1年、ドラマ『俺の話は長い』、映画『記憶にございません!』『グッドバイ~嘘からはじまる人生喜劇~』などでコメディエンヌとしての評価を高めた。木村は、主演を務めた『あなたには渡さない』『後妻業』でのひと癖あるエネルギッシュな女性役で強い印象を残している。
吉高がこの1年で最も高いスコアを示したのは、19年5月期(35.7ポイント)。ドラマ『わたし、定時で帰ります。』の放送時だ。働く女性なら誰も経験する「あるある」を演じ、同性の共感を集めた。
20ランクアップと大幅に伸びた上野は、13年ぶりに月9枠の主演を務めた『監察医 朝顔』と、高視聴率を記録した『テセウスの船』の2作への出演が効いている。
中堅・ベテランの躍進が目立つなかで、最年少は15歳の芦田愛菜。今回8ランクアップし、18位へ。スコアが大きく伸びたのは11月期の調査。皇居前広場で開催した「天皇陛下御即位をお祝いする国民祭典」で見せた和服姿の堂々たる振る舞いが影響していると見られる。
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