パーソナルトレーナーの中野ジェームズ修一氏は、「テレワークにより、ビジネスパーソンが深刻な運動不足に陥っている」と指摘する。リビングでできる運動にはどのようなやり方があるか。中野氏自身の自宅リビングを見せてもらった。たった2品に厳選されたグッズを使って「宅トレ」をする方法とは。
※日経トレンディ2020年7月号の記事を再構成
ダンベルやランニングマシーンなどがズラリ並ぶホームジム—そんな予想が見事に裏切られたのが、アスリートの指導も行うフィジカルトレーナーの中野ジェームズ修一氏の自宅だ。「トレーニングに大掛かりな器具は必要ない」と語る通り、リビングを一見すると必要最低限の家具が並ぶ16畳程度の開放的なリラックス空間が広がる。しかし、実は“トレーナーならでは”の家具選びの秘訣が隠されていた。

家具は同ブランドでそろえて統一感を出していると言うが、特にこだわっているのが「仕事用とトレーニング兼用で選び分けている」(中野氏)と語る椅子だ。リビングに備える一脚はトレーニングでの活用も考えたパシフィックファニチャーサービスの「MISSION CHAIR」。椅子の上に片足で立ち、スクワットすることを念頭に、座面の固さや頑丈さを重視して選んだ。「自重をうまくコントロールするだけで高負荷な筋力トレができる。階段などを活用するのも手だ」(中野氏)。リビングにはリラックスして過ごすための「イームズ ラウンジチェア&オットマン」もあり、Netflix鑑賞や昼寝に活用する。
トレーニング1/スクワット
「負荷の高いスクワットは、テレワークの人は必ず取り入れて欲しい。在宅勤務時の“大敵”は歩数の急激な減少によって下半身の筋力が衰える点だ。落ちた筋肉を元に戻すには時間がかかるうえ、筋肉量が減れば基礎代謝が落ち込み肥満に陥りやすい。下半身の筋トレは最優先事項だ」(中野氏)。
仕事用の椅子は長時間座ることを前提に座面が柔らかいものを採用。座面が広いのもポイントで、胡坐をかくなど姿勢を変えながら作業できるため腰痛防止にも一役買う。デスクは広めのものを使い、肘まで乗せることができ、ノートパソコンが手前にきすぎてしまわないようにしている。
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