NTTドコモが運営するスマホ決済サービス「d払い」。買い物や食事などでお得になるキャンペーンを頻繁に実施しており、またアプリ内の予約・注文サービスも充実している。今回はその基本的な使い方と、お得度を一段と高める支払い方やキャンペーンを活用するコツを紹介する。

d払いの使い方の基本と得するテクニックを解説(イラスト/ぴーや)
d払いの使い方の基本と得するテクニックを解説(イラスト/ぴーや)

 d払いはNTTドコモの契約者でなくても、スマホアプリにdアカウントを設定して誰でも利用できる。店舗では支払額200円(税込み)につきdポイントが1ポイント付与され、この0.5%が基本還元率となる。

 d払いで設定できる支払い方法はクレジットカード、d払い残高、電話料金合算払いの3種類。それぞれメリットとデメリットがあるのでチェックしていこう。

 クレジットカード払いを選択するメリットは、カードによる還元とd払いによる基本還元とを両取りできる点にある。例えば還元率1%のカードを登録してd払いを利用すれば、合計1.5%還元となる。登録できるカードの国際ブランドもVisa、Mastercard、JCB、アメリカン・エキスプレスと幅広い。

d払いには多様なクレジットカードを登録できるのが特徴
d払いには多様なクレジットカードを登録できるのが特徴

 ただしクレジットカード払いでは、d払いによる還元キャンペーンの適用条件に気をつける必要がある。d払いのキャンペーンでは支払い方法の指定があり、多くの場合、クレジットカード払いについてはドコモの「dカード(またはdカードGOLD)」に限るという適用条件がつく。dカード払いなら、d払いの基本還元0.5%とカードの1%還元、さらにキャンペーンの還元の3重取りが可能だ。一方、他のカードで支払うとキャンペーンの適用外になるので注意がいる。

 電話料金合算払いは、ドコモ(ahamoを含む)の契約者のみが使える支払い方法だ。d払いの利用額が、月々の携帯電話料金に合算して請求される。携帯電話料金の支払い元をクレジットカードに設定していれば、d払いの利用分に対しても間接的にそのクレジットカードの還元が得られる。

 例えば、2022年4月末まで2%還元を実施している「Visa LINE Payクレジットカード」を携帯電話料金の支払い元に設定していれば、d払いの基本還元0.5%と合わせて2.5%の還元となる。そして、電話料金合算払いならd払いのキャンペーンも適用されるため、dカードを持っていなくても還元の3重取りが可能になる。

 ドコモ契約者なら基本的に最もお薦めの支払い方法だが、デメリットは月の利用限度額が低く抑えられる場合があることだ。契約期間によっては月に1万円や3万円までしか使えない。利用限度額が足りないようなら、他の支払い方を適宜使い分けよう。

■ ドコモの携帯電話料金合算払いの利用限度額
■ ドコモの携帯電話料金合算払いの利用限度額
20歳以上で契約期間が3カ月目までは1万円が、24カ月目までは3万円が利用限度額となる

 ここで、dカード(またはdカードGOLD)所有者は注意がいる。dカードは、実はドコモの携帯電話料金の支払いがポイント還元の対象外となっている。月々の携帯電話料金の支払い元にdカードを設定した状態でd払いの電話料金合算払いを使っても、カード利用による還元は無い。d払いでdカードを使うなら、クレジットカード払いの方に設定しておこう。

 ただし、ドコモの「ギガホ プレミア(定期契約なし)」など、対象のスマホプランの携帯電話料金をdカードで支払うと、「dカードお支払割」が適用されて月187円(税込み)引きになる。また、ahamoの料金をdカードで支払うと、dカードボーナスパケット特典として月1GBのデータ容量が増量される(dカードGOLDの場合は月5GB増量)。これらの特典の対象者であれば、dカードを携帯電話料金の支払い元に設定する方が、他のクレジットカードを設定するより有利になる可能性があるので留意したい。

d払い残高での支払いはお得度ダウン

 残る支払い方のd払い残高は、あらかじめチャージした残高で支払う方法だ。残高へのチャージ方法には銀行口座、セブン銀行ATM、コンビニ店頭とあるが、クレジットカードからのチャージはできない。カードによる還元が受けられない分、お得度は他の支払い方に劣る。

 d払い残高での支払いは、dカード払いや電話料金合算払いと同じようにd払いのキャンペーンの適用対象となる。ドコモ契約者ではなく、普段はdカード以外のクレジットカード払いに設定している人も、キャンペーン時にはd払い残高に適宜切り替えるといい。

 d払いで注意したい点は他にもある。まず、キャンペーン実施の際はたいていエントリーが必要なことだ。エントリーしていなければ、支払い方が適切でもキャンペーン分の還元は全く受けられない。魅力的なキャンペーンがあったら、まずはエントリーする癖をつけておこう。

ウェブ上でのエントリーが必要なキャンペーンが多い
ウェブ上でのエントリーが必要なキャンペーンが多い

 また、d払いではdポイントを支払いに充当できるが、ポイント利用分に対する還元は受けられない。dポイントの消費は別の方法を優先するといいだろう。例えば、ローソンのお試し引換券やファミリーマートのFamiPayお試しクーポンに交換すれば、dポイントの価値を2~3倍程度に高められるのでお勧めだ。

 dカードのiD決済を普段利用している人なら、dポイントをiDキャッシュバックに交換して、月々のカード請求額のうちiD利用分の支払いに充当する方法もある。21年9月30日までにdポイントをiDキャッシュバックに交換すると、キャッシュバック額が10%増量されるキャンペーンも実施されている。

新設の「d払いステップボーナス」で還元率アップ

 21年9月から、ドコモまたはahamo利用者限定のプログラム「d払いステップボーナス」が開始された。

 「最大3%のdポイント還元」と表現されているが、このプログラムによって追加されたのは、d払い決済回数による上乗せとスマホの契約内容による上乗せの2点となっている。基本の0.5%とdカード払いの1%は従来から存在する還元だ。

■ d払いステップボーナスの還元率
■ d払いステップボーナスの還元率
前月の決済回数や契約プランによって還元率が上乗せされる

 まずは、前月の決済回数による上乗せだ。月に50回以上の決済を行うことで1%の上乗せが可能だが、あまり現実的な数字ではないだろう。最も小さい上乗せは0.2%。前月に1回でもd払いを利用していれば達成できるので、ハードルはかなり低い。月5回の利用なら0.3%の上乗せとなる。

 ギガホプラン契約の0.5%上乗せは、前月末時点で「5Gギガホ プレミア」「ギガホ プレミア」「ギガホ プレミア:2年定期」「5Gギガホ」「ギガホ2」「ギガホ2:2年定期」プランの契約者が対象となっている。還元率アップを積極的に狙うものではないが、対象の人なら毎月自然と少しお得になる。

 d払いステップボーナスはエントリー不要のプログラムだが、支払い方法の指定がある。dカードを除くクレジットカード払いは上乗せの対象外だ。もっとも、d払いステップボーナスはドコモかahamo利用者限定なので、電話料金合算払いを選択していれば問題ない。なお、プログラム実施期間は22年3月31日までとなっている。

 店舗での支払いとは別に、d払いでは予約・注文サービスも充実している。「JapanTaxi」「バイクシェア」「吉野家テイクアウト」「ChargeSPOT(充電)」「すき家のテイクアウト」「はなまるうどん」などのサービスが利用できる。吉野家、すき家では注文で並ぶ必要が無く、支払いもd払いアプリ内できるので商品の受け取りがスムーズだ。

様々なサービスと連携。予約・注文から支払いまでd払いアプリで完結するのが便利だ
様々なサービスと連携。予約・注文から支払いまでd払いアプリで完結するのが便利だ

 d払いの予約・注文では、通常200円(税込み)につき1ポイントがたまる。(チャージスポットのみ税込み100円につき1ポイント)。さらに、エントリー不要でプラス1%が還元されるキャンペーンも実施されているので、便利なうえにお得度も高いサービスとなっている。

注)情報は21年9月上旬時点。サービス内容は今後変わる可能性がある

(画像はd払いのサイト、アプリから)

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