スマホ決済やポイントカードの提示などによる還元キャンペーンは時期により様々なものが開催されているが、中には複数のキャンペーンを併用できることがある。今回は現在実施中のキャンペーンから、そんな「お得コンボ」を紹介していこう。最大40%還元になる組み合わせもあり、要注目だ。
お得な支払い方のベースになるのは、やはりスマホ決済。2021年8月13日時点で実施されている主だった還元キャンペーンは以下の通りだ。
PayPay
「ガスト」「モスバーガー」「ドトールコーヒーショップ」「ほっかほっか亭」「かっぱ寿司」「ジョーシン」などの対象店舗で還元が得られるPayPayクーポンを配布
※PayPayボーナスで還元。還元内容や期間は店舗により異なる
J-Coin Pay
5%還元
※9月30日まで。J-Coinボーナスで還元。還元上限は期間中累計1万円相当(利用額20万円まで)。郵便局など一部店舗を除く
au PAY
「ローソン」「スシロー」「珈琲所コメダ珈琲店」「ケンタッキーフライドチキン」「ココス」「コーナン」などの対象店舗で10%還元
※8月31日まで。Pontaポイントで還元。還元上限は1回500円相当(利用額5000円まで)、au・UQモバイル利用者は期間中累計1000円相当(利用額1万円まで)、その他は同500円相当(同5000円まで)。ローソンは単独で還元ポイントを計算
FamiPay
20%還元
※8月23日まで。FamiPayボーナスで還元。還元上限は期間中累計2000円相当(利用額1万円まで)。「ウエルシア」など一部店舗を除く
これらのキャンペーンと併用して、一段と得になる技を幾つか紹介する。
「はま寿司」では、楽天ポイントカードのキャンペーンが実施されている。8月31日までは、エントリーしたうえで楽天ポイントカードを提示すると付与ポイントが2倍になる。通常は税込み200円(以下、「税別」表記がない場合はすべて税込み)につき1ポイントのところ、2倍の2ポイントになるため1%還元だ。J-Coin Payのキャンペーンと合わせると、計6%の還元が得られる。
また同店では、dポイントカードを提示する手もある。8月31日までの期間中に3ジャンル以上の加盟店でdポイントカードを提示してポイントをためると、抽選で20万人に1000ポイントが当たるキャンペーンを実施している(要エントリー)。抽選なので期待値は未知数だが、状況によって使い分けて提示しよう。
「ほっかほっか亭」では、楽天ポイントカードを提示して200円以上の支払いをすると、45万ポイントを対象者全員で山分けするキャンペーンを実施中だ(8月31日まで)。コンボが可能な決済方法は2種類。PayPayでは500円以上の支払いで45円相当が還元されるクーポンが、同じく8月31日まで配布されている。また、J-Coin Payの5%還元の対象店でもあるため、どちらかを選択することになる。
PayPayクーポンだと500円以上の支払いはすべて45円相当の還元で、1000円の支払いでも45円。ここにPayPayの通常の0.5%還元による5円相当を足すと、還元は50円相当だ。還元率は5%で、J-Coin Payと同等になる。支払額1000円を境に、品数が少ない場合はPayPayクーポン、多く購入する場合はJ-Coin Payと使い分けるのが得策だ。
「かっぱ寿司」では、dポイントカードを提示すると付与ポイントが2倍になるキャンペーンを実施している。通常は200円につき1ポイントのところが、2ポイントにアップする。期間は8月31日まで。1回の会計で1000円以上の利用が対象だ。さらに付与ポイントが最大10倍になる抽選もある(対象3000人)。このキャンペーンはエントリーするだけで10%オフクーポンがもらえるため、必ず利用したい。
支払い方法はPayPayがお薦め。8月31日まで、クーポンで5%還元を上乗せできる。J-Coin Payの5%還元対象店でもあるが、PayPayでは通常還元の0.5%を加えた5.5%還元になるため、こちらが優先だ。dポイント2倍、10%オフクーポンの適用、PayPayクーポンの上乗せを複合させることで、かなりお得なコンボとなる。
「ドトールコーヒーショップ」でも、5%還元を上乗せするPayPayクーポンが利用できる(8月31日まで配布)。ここでコンボが可能なのは、レシート応募だ。500円以上の購入レシートを撮影した画像をキャンペーンサイトから送信して応募すると、抽選で2万人に250円相当のQUOカードPay(ドトールグループ限定で使えるもの)が当たる。応募の手間がかかるぶん、当選確率はそれなりに高そうな印象だ。
「ローソン」では、ローソンアプリからエントリーすることで提示ポイントが2倍になるキャンペーンを8月30日まで実施。ローソンアプリにはPontaポイントとdポイントの2種類をひも付けられるが、エントリーはそれぞれで行う必要がある。提示はdポイントカードなのに、Pontaポイントだけエントリーしているといった場合は対象外になるので注意だ。
ローソンの提示ポイントは通常、0:00~15:59は税別200円につき1ポイント、16:00~23:59は同2ポイントと、時間帯によってポイントの還元率が異なる。2倍キャンペーンでは0:00~15:59は税別200円につき2ポイント、16:00~23:59は同4ポイントとなる。
これと組み合わせるべきキャンペーンは、au PAYの10%還元だ。利用額200円につきPontaポイントが20ポイント付与される。提示ポイントと合わせると12%近くの高い還元率を実現できる。
また、ニュースアプリのSmartNewsでは、「なか卯」で対象商品が半額以下になるお得なクーポンを配布している(8月17日22時まで)。通常590円の「濃厚チーズの親子丼(並盛)」が290円になるという内容で、店内飲食とテークアウトのどちらでもOK。J-Coin Payの5%還元と組み合わせるのがいい手だ。
20%還元を2つ組み合わせて40%還元にする技
そして8月の目玉になるのが、2つの「20%還元」の合わせ技だ。記事冒頭で紹介したFamiPayの20%還元キャンペーンに、電子マネーのTマネーが実施している20%還元キャンペーンを組み合わせるテクニックで、なんと計40%還元が可能になる。
まずは「ファミリーマート」で、TマネーギフトカードをFamiPay払いで購入する。Tマネーギフトカードは、Tマネーに残高をチャージできるPOSAカード(各種サービスを利用するためのプリペイドカード)の一種だ。
8月23日まで実施されているFamiPayの20%還元キャンペーンでは、こうしたPOSAカードの購入も対象となる。5000円分買うと、20%に当たる1000円相当のFamiPayボーナスが後日付与される(キャンペーン終了時点でFamiPayに銀行口座またはファミマTカードの登録があることが条件)。
次に、スマホのTポイントアプリで「Tマネーかざして支払い」の利用登録をする。これは、スマホのiDまたはMastercardコンタクトレスによるタッチ決済を通して、様々な店舗でTマネーを利用できるようにするサービス。iPhoneや、おサイフケータイ機能を搭載するAndroidスマホで登録できる(ただし、auのAndroidスマホは対象外)。
Tマネーのキャンペーンでは、このTマネーかざして支払いで買い物をすると、利用額に対して20%相当のTポイント(Tマネーのチャージに用途を限定したもの)が後日付与される。還元上限は1000円相当、つまり5000円までの買い物が対象となる。キャンペーン期間は、Tマネーかざして支払いの登録が9月30日まで、利用が10月31日までだ。
これら2つのキャンペーンを組み合わせ、FamiPayで購入したTマネーギフトカードでチャージしたTマネーを支払いに使うことで、5000円の出費に対して計2000円相当の還元が得られる結果となる。合わせ技により、計40%還元の超得キャンペーンに変貌するわけだ。
このコンボの注意点としては、まずTマネーギフトカードがあまりメジャーでないことが挙げられる。ファミマの店舗によっては、Tマネーギフトカードを置いていない場合がある。筆者も最寄りのファミリーマートでは在庫を確認できなかった。購入するには複数店舗を回る必要があるかもしれないことは覚悟しておこう。
次に、Tマネーかざして支払いの20%還元キャンペーンは、21年8月以降の新規登録者が対象という点だ。7月以前から同サービスを利用していた場合は対象外なので気をつけたい。ちなみに初回登録時には別途、200円分のTポイントがもらえる特典がある。
そして、TマネーはTカードに付随するサービスなのだが、Visaブランド付きのTカードではTマネーが利用できないという点にも注意がいる。VisaブランドのYahoo! JAPANカードなどを持っている人は結構いそうだが、残念ながら使えない。
Tマネー自体をこれまで使ったことがないという人も多いと思われる。持っているTカードが対応しているなら、このチャンスに、スマホのTマネーかざして支払いと併せて利用登録するといいだろう。
以上のように、キャンペーンは複数をうまく組み合わせることで輝きを増すケースが多々ある。お得度アップはもちろんだが、なによりコンボが決まったときは気分がいい。お得活動は節約のためだけではなく、楽しむためのものでもあるのだ。ぜひとも様々なキャンペーンの合わせ技を実践して楽しんでほしい。
(画像は各サービスのサイト、アプリから)