中長期の資産づくりで基本となるのが投資信託の積み立て。毎月の投信購入代金をクレジットカードで支払えば、ポイントも獲得できて、より効率的に投資できる。楽天証券が以前から楽天カードによる投信積み立てに対応していたが、新たにSBI証券でも三井住友カードで投信を積み立てられるようになった。SBI証券では当初半年間、還元率が1%アップするキャンペーンも狙い目だ。

※日経トレンディ2021年8月号の記事を再構成

 SBI証券で投資信託を積み立てる際の支払いに、三井住友カードが利用できるようになった。2021年6月30日から積み立て設定に対応し、8月から毎月の買い付けを始められる(7月10日までに設定完了した場合)。大手ネット証券では、以前から楽天証券が楽天カード払いによる投信の積み立てサービスを提供しているが、SBI証券の利用者もお得なカード積み立てを手軽に使えるようになる。

 最大のメリットは、通常の買い物でカード払いをしたときと同じように、投信の購入額に応じたポイント還元を受けられること。例えば、毎月1万円分の投信を積み立てるとしたら、SBI証券での三井住友カード払いなら50円(0.5%)相当のVポイントが、楽天証券での楽天カード払いなら100 円(1%)相当の楽天ポイントが得られる。

 基本の還元率は楽天証券の方が高いが、SBI証券では22年1月買い付け分まで(設定は21年12月10日まで)の半年間、還元率を1%上乗せして1.5%とするキャンペーンを実施している。また三井住友カードのプラチナカード、ゴールドカードの場合は、「つみたて投資ポイントアッププラン」によりベース還元率がそれぞれ2%、1%に上がり、キャンペーン期間中はさらに1%アップでそれぞれ3%、2%となる。

 購入した投信の価格が仮に変わらなくても、ポイント還元分は確実に得になる。これから積み立て投資を始める人も、これまで現金払い(証券口座の残高払いや銀行口座からの引き落とし)で積み立てていた人も、カード払いにするのが得策だ。

■SBI証券は三井住友カードで積み立て
■SBI証券は三井住友カードで積み立て
カード積み立てによる投信購入額の0.5%をVポイントで還元。三井住友カードの上級カードの場合は還元率が1%または2%に上がる。22年1月買い付け分まではキャンペーンで1%上乗せがあり、さらに得
■楽天証券は楽天カードで積み立て
■楽天証券は楽天カードで積み立て
カード積み立てによる投信購入額の1%を楽天ポイントで還元。楽天カードはスタンダードカードなら年会費無料で持てる。楽天ポイントは投信や株式の購入代金に直接充てることも可能

 ただし、SBI証券、楽天証券共にカード積み立ては月5万円が上限。上限まで買ったときのポイント還元は、SBI証券が月250円分(年間3000円分。0.5%還元の場合でキャンペーン分は除く)、楽天証券が月500円分(年間6000円分)となる。

■ネット証券2社の投信カード積み立て
■ネット証券2社の投信カード積み立て
注)SBI証券のポイント還元率はスタンダードカード利用の場合。プラチナカードでは2%、ゴールドカードでは1%になる。キャンペーン分は除く

新たに発行するのにお薦めの三井住友カードは

 投信のカード積み立ては、つみたてNISA(少額投資非課税制度)でも利用可能。つみたてNISAの年間投資枠は40万円で、毎月3万3000円程度まで積み立てられる。投信の値上がり益・分配金が非課税というメリットとポイント還元を“両取り”できるので、特に中長期の資産形成を目指す人には使い勝手がいい。

 ちなみに、カードで買った投信を売却しても一度得たポイントが減ることは無いので、投資の自由度は現金購入の場合と変わらない。

 SBI証券のカード積み立てで利用できるのは、三井住友カードが発行するカードのうち、Vポイントがたまるものに限られるという点には注意。同社が発行していても、LINEポイントがたまる「Visa LINE Payクレジットカード」のような、独自ポイントを採用する提携カードは対象外となる。

 SBI証券で利用できるカードを新たに発行するなら、お薦めは「三井住友カード(NL)」。券面にカード情報の記載が無い最新型のカードだ。年会費が無料のうえ、コンビニ大手3社とマクドナルドで「Visaのタッチ決済」で支払うと5%還元になる特典がある。

 また同カードのゴールド版で、投信積み立てのベース還元率が1%になる「三井住友カード ゴールド(NL)」も候補。年会費は5500円(税込み)だが、21年9月30日までに申し込めば初年度無料。さらに年間100万円以上の利用で1万円分のボーナスポイントが付き、年間100万円を1度達成すれば次年度以降は年会費がずっと無料になる。これをクリアできるなら、旅行傷害保険やショッピング補償、空港ラウンジ特典などが付帯するゴールドカードを無料で持ち続けられるので魅力的だ。ただし、投信積み立ての代金は、ボーナスポイントや年会費永年無料の付与条件である利用金額の集計対象にはならないので、注意がいる。

「三井住友カード ゴールド(NL)」は21年7月に発行開始されたナンバーレス仕様のゴールドカード
「三井住友カード ゴールド(NL)」は21年7月に発行開始されたナンバーレス仕様のゴールドカード

 カード積み立てで付与されたVポイントや楽天ポイントを手っ取り早く消化するには、月々のカード利用代金の支払いに充当するのがいい(各カードの会員サイトで申し込む)。どちらも1ポイント=1円で充当でき、支払額(引き落とし額)がその分減るので、効率良く積み立て投資を続けていける。

注)情報は21年7月上旬時点。サービス内容は今後変わる可能性がある
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