決済アプリ「TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)」が、ここにきて“お得好き”からの注目度を高めている。2021年5月10日に始まったテークアウト20%還元キャンペーンでは、期間中に何度でも還元を受けられるのが得だ。また普段使いでも還元率が1.5%と高く、さらに還元を上乗せするテクニックもある。
トヨタ自動車グループの決済アプリ「TOYOTA Wallet(トヨタウォレット)」では、2021年5月10日から20%還元キャンペーンを展開している。食事のテークアウト予約サービス「EPARKテイクアウト」と提携した内容だ。
TOYOTA Walletは、クレジットカードや銀行口座などからチャージして使えるプリペイド型の電子マネーを搭載している。このチャージしたTOYOTA Wallet残高を使ってEPARKテイクアウトの事前支払いをすると、支払額の20%が残高に後日還元される。キャンペーンの実施期間は21年7月31日までだ。
20%還元というだけでも目を引くのだが、このキャンペーンで最も注目したいのは還元上限だ。1回当たりの還元上限は1000円相当。つまり支払額5000円までが対象となる。これだけならありきたりなのだが、なんと期間中の回数・還元額の上限は設定されていない。すなわち、5000円以下のテークアウト注文であれば何度でも20%還元を受けられるということだ。
キャンペーンの対象店舗には、餃子の王将や吉野家、松屋、デニーズ、くら寿司、幸楽苑、日高屋など身近なブランドが並ぶ。コロナ禍で外食に思うように足を運べない今、普段の食事の強い味方になりそうだ。
普段使いでもTOYOTA Walletで得する方法は
そもそもTOYOTA Walletって何? という人に、その魅力を解説したい。キャンペーンがなくとも、今後の決済の主力となり得る高いポテンシャルを秘めているのだ。
まず、TOYOTA Walletでは21年4月から常設のキャンペーンとして1.5%還元を実施している。PayPayやau PAY、d払いなど主要スマホ決済の基本還元率が0.5%であることを鑑みると、かなりの高水準と言える。
TOYOTA Walletは全国のiD加盟店で利用可能なため、コード決済に対応していない様々な実店舗でも使えるのがメリット。また、ネットショッピングのMastercard加盟店でも利用できる。
そして魅力を増幅させるのが、工夫次第で2.7%以上の高還元を実現できる、お得決済としての間口の広さだ。
TOYOTA Walletはクレジットカードチャージに対応しているため、クレカの還元とTOYOTA Walletの還元の2重取りが可能。クレカの還元率が1%なら、合計2.5%還元となる。これは22年4月まで2%還元を提供する「Visa LINE Payクレジットカード(LINEクレカ)」を上回る還元率だ(ちなみにLINEクレカからTOYOTA Walletへのチャージは還元対象外となっている)。
さらに、プリペイドカード「Kyash Card」を活用することで、一段の上乗せ還元が可能だ。KyashもTOYOTA Walletと同じく、クレカと連携して還元の2重取りができる決済サービス。Kyash単体では、利用額に対して0.2%の還元率となる(クレカ連携の場合)。クレカからこのKyashを経由してTOYOTA Walletにチャージすることにより、クレカ・1%+Kyash・0.2%+TOYOTA Wallet・1.5%の3重取りで合計2.7%還元を実現できる。
これでも十分に高還元だが、さらに還元率をアップさせる方法を幾つか紹介する。
「リクルートカード」(年会費無料)は還元率1.2%。これをKyashと連携し、TOYOTA WalletにKyashからチャージすると合計2.9%還元になる。
「TカードPrime」は通常の還元率こそ1%と一般的だが、日曜日の利用では1.5%に上昇するのが特徴。Kyashを経由したTOYOTA Walletへのチャージを日曜日に行うことで、合計の還元率は3.2%に高まる。特にTポイントをためたい人にお薦めだ。年会費は1375円(税込み)だが、毎年1回以上のカード利用で無料となる。
そして、「楽天カード」(年会費無料)だ。通常の還元率は1%だが、楽天市場で同カードを月2万円以上利用した場合は、その月の街でのカード利用分がポイント2倍になるキャンペーンを毎月実施している(エントリーが必要)。
Kyashへの入金はこの「街での利用」に含まれるため、楽天カードの還元率は通常の2倍の2%になる。そして、KyashとTOYOTA Walletとを組み合わせた合計の還元率は3.7%に達する。
このようにTOYOTA Walletは、クレカからKyashを経由してチャージすることで2.7%を超える高還元が可能だ。Kyashを持っていない人はカードの発行に900円(税込み)の手数料が必要だが、友達招待プログラムを介して登録し、銀行口座から入金する条件を満たすと900円分のポイントが付与される。手数料が実質無料で発行できるので、試してみるといいだろう。
ただし、Kyashを使う上で注意点もある。登録できるクレカの国際ブランドはVisaかMastercardに限られ、JCBブランドなどは使えない。また登録できても、LINEクレカのようにKyashへの入金を還元対象外としているカードもあるので、登録前に確認が必要だ。そして、0.2%還元は月に100ポイントの付与まで、つまり月5万円の利用が上限となる。
TOYOTA Walletの活用法を解説してきたが、クレカやKyashによるチャージについては、いずれ手数料がかかるようになるとアナウンスされている(一部の提携カードを除く)。現在は期間未定の手数料無料対応中のため、ここで紹介した手法が可能になっている。つまり、“今のうち”にお得を享受しておくのが良策だ。
なおTOYOTA Walletでは、チャージ方法の初回設定で1000円分の残高がもらえるキャンペーンも実施中。これもいつ終了するか分からないので、もらえるうちに始めておきたい。
(画像は各サービスのサイトやアプリから)