2021年4月下旬に入り、FamiPayから半額還元キャンペーンの一報が飛び込んできた。ファミリーマート以外の店舗での利用が対象となり、様々な場所で得するチャンスがある。そして、こちらも久しぶりとなる楽天ペイの還元キャンペーンも4月23日にスタート。にわかに注目を浴びる、2つのお得決済を解説する。
FamiPayでは、2021年4月20日から5月3日まで、お得な半額還元キャンペーンを実施している。利用額の50%がFamiPayボーナスで還元され、還元上限は1000円相当まで。つまり、2000円までの支払いが対象となる。1月に同じく半額還元キャンペーンを実施した際は、決済エラー多発による中途終了の憂き目に遭っただけに、ここで再挑戦する形だ。
対象店舗は、「ファミリーマート『以外』の街のお店」となっている。ファミリーマートの決済アプリなのにファミリーマートが対象外と聞くと違和感があるかもしれないが、FamiPayが他社の様々な店舗でも使えるサービスであることを周知する狙いがあるのだろう。
主な対象店舗は以下の通り。ウエルシアグループのドラッグストアはFamiPayを使えるものの、今回のキャンペーンでは対象外となっているので注意がいる。
この他に、FamiPayは「Smart Code」というコード決済の加盟店契約を一本化する決済スキームに参加しているため、Smart Code加盟店でも半額還元が受けられる。面白いところでは、ローソンもSmart Code加盟店なので、実はFamiPayが使える。ファミリーマートの決済サービスを使ってローソンで得ができるというのは、なかなか興がある。
なお、半額還元を受ける条件として、キャンペーン終了時点の21年5月3日23時59分までに、銀行口座またはファミマTカードをFamiPayに登録している必要がある。ファミマTカードか、口座登録に対応している銀行口座を持っている人でなければ、残念ながら還元は受けられない。対応している銀行は三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、ゆうちょ銀行など大手が中心だ。
ファミリーマート以外でFamiPayを使うときには、アプリ内の「ファミリーマート以外で支払う」ボタンをタップする。ホーム画面のファミリーマート専用のバーコードを提示してもエラーになってしまうので留意したい。
楽天ペイの最大20%還元キャンペーンも見逃せない
楽天ペイでは、4月23日10時から同30日9時59分までの1週間、最大20%還元のキャンペーンが実施される。利用額の最大20%が楽天ポイントで戻ってくる。楽天ペイが使えるほとんどの店舗が対象だ(一部対象外あり)。
このキャンペーンの条件を満たす支払い方法は2つある。
(1)楽天ペイの支払い元に楽天カードを設定して支払う
(2)楽天カードから楽天キャッシュにチャージして支払う
注目なのは、どちらの場合も楽天カードが必要になる点だ。つまり、楽天カードを持っていないと恩恵を受けられない。楽天ペイのキャンペーンと銘打ってはいるが、実際は楽天カードのキャンペーンであると言える。ちなみに楽天キャッシュは、楽天ペイをはじめとする楽天の様々なサービスで利用可能なオンライン電子マネーだ。
(1)の楽天カードを設定した支払いの場合、既存ユーザーは最大9.5%還元。これは、楽天カードの基本還元率1%に、キャンペーンの8.5%を足した数値となる。
(2)の楽天キャッシュにチャージする場合だと、既存ユーザーは最大10%還元。内訳は、楽天カードから楽天キャッシュへのチャージによる還元が0.5%、楽天ペイの支払い方法に楽天キャッシュを設定して買い物をした場合の還元が1%、そしてキャンペーンの8.5%を足した計10%となる。
キャンペーンによる上乗せ部分の還元の上限は500ポイントまで。既存ユーザーは利用100円ごとに8.5ポイントの付与なので、5900円の支払いで上限に達する。新規ユーザーの場合は利用100円ごとに18.5ポイントの付与で、支払額2800円が上限だ。
楽天ペイに楽天カードを設定する方法と、楽天キャッシュにチャージする方法。比較してみると、楽天キャッシュの方を推奨したい。単純に還元率が0.5%高くなることに加え、買い物のタイミングを好きに選べるからだ。
楽天カードを設定した支払いの場合だと、キャンペーン期間内にした買い物の金額に対して還元が適用される。ところが、楽天キャッシュにチャージする場合、買い物はキャンペーン終了後でも実は問題ない。「楽天カードから楽天キャッシュへのチャージ」さえ期間内に行えば、キャンペーンの還元条件を満たせる仕様になっているからだ。
筆者もキャンペーン期間内はチャージだけして、楽天キャッシュは後日ゆっくりと消化する予定だ。楽天キャッシュの有効期限は10年と長いため失効の心配もない。この方法なら、FamiPayのキャンペーンと時期や店舗の利用機会が重ならずに済む。こうして、どちらのキャンペーンにも乗っかっておくのが得策だ。
(画像は各決済サービスのサイトやアプリから)

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