コンビニでも多種多様なワインが買える時代になったが、ラベルだけ見てもどう選べばよいか分かりにくい。そこでセブン-イレブン、ローソン、ファミリーマートで販売されているワインを購入し、各社のお薦めワインの違いや使い分けをプロのソムリエに聞いた。700円前後の売れ筋より“ちょい高”の1000円前後のワインは、掘り出し物ばかりだった。
※日経トレンディ2021年3月号の記事を再構成
最近のコンビニエンスストアは、ワインメーカーとの共同開発による独自商品のワインも多く並んでいる。著名なブランドが記されたワインもあるが、その実力はどうなのか。「ミシュランガイド東京」で2つ星を獲得しているレストラン「エスキス」の総支配人で、日本を代表するソムリエである若林英司氏の協力を得て、コンビニワインの実力と「どんな料理が合うのか」を検証。その結果、コンビニの1000円前後のワインだけで、様々な食事に幅広く対応できることが分かった。
今回試したのは税込み968〜1400円のワイン。他の2社とコンセプトの違いが明らかだったのは、米国など新世界のワインが並んだセブン-イレブンだ。同社は米国を代表するワイナリー「ロバート・モンダヴィ」との共同開発によるワインを2019年から投入するなど、選択肢を増やしている。
今回テイスティングしたワインは、赤も白も「果実感があり、ジューシーでフレッシュな味わいが共通。どれも魚や肉を焼くといったシンプルな料理に合う。コンビニの総菜に合うワインは何かを徹底的に研究して造られているのだろう」(若林氏)との評価。特徴的だったのは「ヨセミテ・ロード スペシャル・セレクション ピノ・ノワール」で、「みりんとしょうゆの味付けにマッチするので、ほとんどの和風総菜が合いそう。一般的なピノ・ノワールワインのイメージとは少し違うがよくできている」(若林氏)。
セブン-イレブン
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