withコロナ リアル店舗の大変革

来店者の検温やマスク着用チェックを自動化したり、店内の3密回避を推進したりする新型コロナウイルス対策のITソリューションが各社から相次いで登場している。店舗以外に、さまざまな施設やオフィスなどでもニーズはありそうだ。

「ウルフギャング・ステーキハウス」「添好運(ティム・ホー・ワン)」などのレストランを運営するWDI JAPANが導入している「SenseThunder-Mini」。写真はウルフギャング・ステーキハウスの「六本木店」での設置風景(写真提供/WDI JAPAN)
「ウルフギャング・ステーキハウス」「添好運(ティム・ホー・ワン)」などのレストランを運営するWDI JAPANが導入している「SenseThunder-Mini」。写真はウルフギャング・ステーキハウスの「六本木店」での設置風景(写真提供/WDI JAPAN)

 新型コロナウイルス感染症に対する備えとして、多くの店舗で来店者の検温やマスク着用の有無、3密(密閉、密集、密接)回避になるように入り口でチェックしている。しかし人手で行うため店舗の業務が増え、来店者を入り口で待たせたり、入店を制限したりするケースもある。こうした課題の解消を狙い、新たなITソリューションが2020年4月以降、相次いで登場した。

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 例えば、来店者の顔を画面上で自動認識すると瞬時に検温し、マスク着用まで判断できるITソリューションや、店舗の混雑状況をアプリで知らせるサービスなどがある。導入すれば店舗の手間が削減できるし、来店者の流れもスムーズになるだろう。新型コロナへの対策は一般施設やオフィスなどでも求められるため、さまざまな企業が注目しそうだ。

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瞬時に正確な体温を測定

 ソフトバンク子会社の日本コンピュータビジョン(東京・千代田)は4月に、AI(人工知能)を活用した「SenseThunder(センス・サンダー)-E」を発売した。サーモ(熱検知)カメラで来店者の顔を撮ると、最大1.5メートルの距離からマスク着用のままでも0.5秒で人物を把握できる。最大の特徴は体温測定の精度が高い点だという。来店者の画像から11万点を抽出して体の表面温度を測定し、それらの値から独自のアルゴリズムで体温として算出するからだ。額で測る一般的な非接触の機器では体の表面温度しか分からない場合が多いため、暑い日中に額や前髪部分を測定すれば体温との間に大きな誤差が生じる。

 SenseThunder-Eでは8インチ画面の端末を使うが、5.5インチ画面の端末を利用する省スペース型の「SenseThunder-Mini」を5月に追加し、設置しやすくした。1.2メートルの距離からでも0.5秒で認識し、1万点を抽出して体温を算出する。いずれも価格は導入企業ごとに見積もる。

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