中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2023年1月、自社のメタバースアプリ「希壤(シーラン)」上で、新たなイベントや空間を続々と開催した。1つは、ドイツの高級車メーカー「ポルシェ」中国が手掛けるデジタルコレクション(以下、コレクションとする)発表会「911-夢想家」のオンラインイベント、もう1つは、上海市の証券大手「申万宏源証券(SHENWAN HONGYUAN GROUP)」が手掛ける投資家教育基地だ。最後に、23年1月に発表されたシーランのアップグレードについても注目したい。

バイドゥは2023年1月10日、「2022年百度AI(人工知能)開発者大会(2022 Baidu Create AI Developer Conference)」を開催(画像はバイドゥのニュースリリースから)
バイドゥは2023年1月10日、「2022年百度AI(人工知能)開発者大会(2022 Baidu Create AI Developer Conference)」を開催(画像はバイドゥのニュースリリースから)

デジタルコレクションを媒介としWeb3.0コミュニティーを構築

 シーラン上のバーチャル都市「元邦(ユェンバン)」で行われたポルシェ中国によるイベント「911-夢想家」は、芸術家や次世代インターネット「Web3.0」の専門家とバーチャル世界における芸術について、深く検討し、Web3.0の時代に向けて重要な一歩を踏み出すことを宣言するプロジェクトだ。このイベントでは、911-夢想家シリーズのデジタルコレクションを2023年1月23日から996枚の数量限定で発行することを発表した。

▼関連記事 バイドゥのメタバース空間「シーラン」 仮想都市を続々創出

 今回発表されたコレクションは、ポルシェの看板モデルである「911」を素材とし、中国のユーザーを対象にしたカスタマイズが施されている。歴史上初めて中国で発売された「911」の第5代モデル「996」を記念しており、発行するデジタルコレクションの枚数はこの数字にちなんだものだ。ポルシェの狙いは、バーチャル世界上において、誰もが夢に見る車両を自社ブランドの愛好家とともに作り上げるという、独特の体験を創造することにある。

ポルシェ中国総裁兼CEO(最高経営責任者)であるミヒャエル・キルシュ(Michael Kirsch)氏が、イベント「911-夢想家」でスクリーンを通じて演説する様子(画像はバイドゥのニュースリリースから)
ポルシェ中国総裁兼CEO(最高経営責任者)であるミヒャエル・キルシュ(Michael Kirsch)氏が、イベント「911-夢想家」でスクリーンを通じて演説する様子(画像はバイドゥのニュースリリースから)

この記事は会員限定(無料)です。

2
この記事をいいね!する