中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)のクラウド部門「華為雲(ファーウェイクラウド)」は2022年9月15日、 華為雲全球創業者峰会(直訳でファーウェイクラウドグローバル創業者サミット)を開催。ファーウェイクラウドは、ベテランの投資家たちと、スタートアップを支援する「華為雲加速器(ファーウェイクラウドアクセラレーター、以下加速器)」を始動。3年以内にグローバルで1万社のスタートアップを対象に、その成長を支援し、エコシステムを構築する。

「華為雲加速器(ファーウェイクラウドアクセラレーター)」の始動式の様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)
「華為雲加速器(ファーウェイクラウドアクセラレーター)」の始動式の様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)

 加速器は、ファーウェイクラウドが発掘した潜在能力の高いスタートアップのサポーターとして展開していく。その対象となるのは、SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を含む企業サービスやAI(人工知能)、バイオテック、金融テック、スマートエネルギーやカーボンニュートラルを含む環境テック、そして工業デジタル化の6つの領域だ。今後は、より広い範囲の業界や領域に拡大していく。

 加速器は、これらスタートアップの異なる発展段階における特徴やニーズを捉え、スタートアップアクセラレーションプログラムと産業アクセラレーションプログラムをそれぞれ設計する。前者は創業期の企業が自社製品と市場のニーズとのマッチングを実現する支援を目的とする一方で、後者は成長期や成熟期にある企業の強化を目指す。後者については、加速器が自ら、デジタル化をアップグレードしていきたいという大企業が抱えているニーズを発掘してスタートアップのシーズとリンクさせ、スタートアップと共同でスマートソリューションの構築を推進していく。

 華為雲全球創業者峰会(直訳でファーウェイクラウドグローバル創業者サミット)で、ファーウェイクラウドのCEO(最高経営責任者)である張平安(ジャン・ピンアン)氏と国内のVC(ベンチャーキャピタル)をはじめとしたベテラン投資家7人が、共同で加速器を立ち上げた。

ファーウェイクラウドのCEO(最高経営責任者)である張平安(ジャン・ピンアン)氏が同サミットにて演説する様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)
ファーウェイクラウドのCEO(最高経営責任者)である張平安(ジャン・ピンアン)氏が同サミットにて演説する様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)

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