中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)のロボット研究専門組織「Tencent Robotics X」は2022年9月9日、自社の輪脚融合型ロボット「Ollie」の最新研究成果を発表した。Ollieは21年6月に発表されたロボットで、幾度も改良が重ねられている。今回新しく追加された機能として、ロボットの上部に搭載した「触覚機能」と車輪構造の脚部による「二足歩行機能」がある。

Ollieが機体上部に球状の物体を載せながら凸凹な地面を移動する様子(画像はテンセントのニュースリリースから)
Ollieが機体上部に球状の物体を載せながら凸凹な地面を移動する様子(画像はテンセントのニュースリリースから)

 テンセントが開発している輪脚融合型ロボット「Ollie」は、二脚構造で接地部分は車輪となっており、加えて尻尾のような3つ目の足を持つ。機体の長さはわずか35センチメートルだ。Ollieは高度な動きができる点に特徴がある。例えば、高さ60センチメートルのジャンプや360度宙返り、3つ目の足を活用しながらの、上部に設置されたロボットアームでの作業など、さまざまな動きが可能だ。今回は新しく発表された2つの機能について紹介する。

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新機能の「触覚機能」と「二足歩行機能」とは

 1つ目の「触覚機能」については、Ollieの機体上部に触覚センサーを搭載して、機体上部の表面の圧力の変化を感知できるようにした。機体表面への接触の方式や接触強度、接触の方向、接触の軌跡といった外部の接触情報を感知し、それらに反応できる。さらに、この触覚機能を安定した運動能力と組み合わせることで、機体上部に球体を載せ、そのバランスを維持しながら運ぶことが可能だ。球体とロボット表面の接触情報と姿勢センサー、関節モーターのエンコーダーのデータを連係させることで、実現している。

Ollieの機体上部に搭載された触覚センサー(画像はテンセントのニュースリリースから)
Ollieの機体上部に搭載された触覚センサー(画像はテンセントのニュースリリースから)
Ollieは触覚センサーを搭載することで強力なバランス感覚を獲得(画像はテンセントのニュースリリースから)
Ollieは触覚センサーを搭載することで強力なバランス感覚を獲得(画像はテンセントのニュースリリースから)

 加えて、触覚センサーを搭載した機体上部を手で触れることで、動作の指令を出すことも可能だ。つまり、Ollieは、言葉を使わずに人間とのインタラクションが可能なのだ。人間が機体上部の一部分をタッチすると、タッチした位置に基づいて向きを変える。同様に、円を描くと回転したり、ハートを描くと喜んだり、左右になでると左右に体を動かしたり、といった動きができる。

機体上部をタッチしたり、円を描いたりすることで動作の指令を出すことも可能(画像はテンセントのニュースリリースから)
機体上部をタッチしたり、円を描いたりすることで動作の指令を出すことも可能(画像はテンセントのニュースリリースから)

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