中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)のクラウドサービス「百度智能雲(バイドゥAIクラウド)は2022年7月21日に開催した「百度世界大会2022」で、デジタルヒューマン・ライブ配信プラットフォームを発表した。同プラットフォームは、生身の人間、CG技術を使って制作された3Dアバターである「デジタルヒューマン」を制御する中央管制システムの管理担当者、そして対応する複雑なハードウエアを必要としないため、ライブ配信のコストを30%以上削減することができる。

百度(バイドゥ)のクラウドサービス「百度智能雲(バイドゥAIクラウド)」のデジタルヒューマンたち(画像はバイドゥのニュースリリースより)
百度(バイドゥ)のクラウドサービス「百度智能雲(バイドゥAIクラウド)」のデジタルヒューマンたち(画像はバイドゥのニュースリリースより)
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 現在のライブ配信業界の成長を制約する要素として、生身の人間の能力やその安定した稼働が難しいことに加え、スタジオの確保から実際の運営上の問題、高額な手数料、商品の売り上げ(コンバージョン率)向上の問題などが挙げられる。つまり、いかに効率的で、かつ長時間安定した仕事ができるライブ配信チームを確保するかが、多くのEC(電子商取引)関係者にとって重要な課題になっている。

 バイドゥAIクラウドが発表したデジタルヒューマン・ライブ配信プラットフォームは、その革新的なライブ配信機能によって、この課題を解決する。EC関係者は、同プラットフォームを使うことで、AI(人工知能)による24時間無休稼働のライブ配信を実現できる。同プラットフォームの優れた3つの特徴を以下に示す。

デジタルヒューマン・ライブ配信プラットフォームの3つの特徴とは

 1つ目は、プラットフォーム内に、業界トップクラスに入る超高精度のデジタルヒューマンを用意していることだ。バイドゥAIクラウドは、表情を制御できるアルゴリズム「Smile Talk」や4Dスキャンにおける機械学習ソリューション、そしてデジタルヒューマンの動きと配信コンテンツを同期させて紐(ひも)づけるバインド・コントロール・システム「Smart Rig」を兼ね合わせて活用することで、例えばデジタルヒューマンの口の動きの合成精度を98.5%に引き上げている。生身の人間が話をするときの口周辺の筋肉の形の変化を模倣することで、自然な動作や表情、そして口の動きを可能にし、生身の人間の動きにかなり近い印象を与えるライブ配信を実現できる。

デジタルヒューマン・ライブ配信プラットフォーム内に配置されたデジタルヒューマン(画像はバイドゥのニュースリリースより)
デジタルヒューマン・ライブ配信プラットフォーム内に配置されたデジタルヒューマン(画像はバイドゥのニュースリリースより)
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 2つ目は、生身の人間による制御とAIによる制御の2つの方式に対応していることだ。人による制御下では、ライブ配信に登場する人間はモーションキャプチャースーツを着用する必要がなく、カメラ1台のみでライブ配信を完了させることができる。さらに、音声に音色変化を加えたりすることで、バーチャルライブ配信の音声の一致性を保持すると同時に、デジタルヒューマンも制御することができる。

デジタルヒューマン・ライブ配信プラットフォームにおけるデジタルヒューマンとのQ&Aとインタラクション(画像はバイドゥのニュースリリースより)
デジタルヒューマン・ライブ配信プラットフォームにおけるデジタルヒューマンとのQ&Aとインタラクション(画像はバイドゥのニュースリリースより)
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