中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2022年6月30日、同社傘下の自動運転タクシー(ロボタクシー)配車サービスプラットフォーム「蘿蔔快跑(ルオボークワイパオ)」が、湖北省武漢市で、一般人向けに自動運転の有料モビリティーサービスを提供するための試験運転を開始したと発表した。対象エリアは武漢市の経済技術開発区で、現在の中国の「カーバレー」から「デジタルカーバレー」に発展していくことが期待されている地域だ。

湖北省武漢市の経済技術開発区で商業化を見据えた試験運転を始めた百度(バイドゥ)傘下の自動運転タクシー(ロボタクシー)配車サービスプラットフォーム「蘿蔔快跑(ルオボークワイパオ)」の車両(画像はバイドゥのニュースリリースより)
湖北省武漢市の経済技術開発区で商業化を見据えた試験運転を始めた百度(バイドゥ)傘下の自動運転タクシー(ロボタクシー)配車サービスプラットフォーム「蘿蔔快跑(ルオボークワイパオ)」の車両(画像はバイドゥのニュースリリースより)
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 武漢市は、中国全土にある6大自動車産業集積都市の1つだ。武漢経済技術開発区は以前から中国のカーバレーと呼ばれ、13社の自動車工場と500社以上の部品企業を抱え、その年間自動車生産量は100万台近くに達し、工業生産額は3200億元(約6兆5600億円)以上に及ぶ。同地区は、国家スマートコネクテッドカーテスト示範区として2019年に正式に看板を掲げてから現在まで、中国全土でも一流のスマートコネクテッドカーの応用シーンを創出することに力を入れている。現在、同地区におけるスマートコネクテッドカーのテスト走行距離は321キロメートルで、そのうち106キロメートルは通信規格「5G」に全面対応しており、5Gを使った自動運転車と道路のコラボレーションを実現している。

武漢市で始まった自動運転の実装 その実態とは

 今回実施される武漢におけるルオボークワイパオの自動運転有料モビリティーサービスは、30平方キロメートルの武漢経済技術開発区範囲内の166キロメートルに及ぶ道路をカバーする計画だ。その区域内に63カ所の乗車地点を設け、エリア内の大学やスポーツセンター、日系企業のイオンを含むショッピングモールなどの人気スポットへのアクセスをカバーしている。サービス提供対象時間は、初期段階では、午前9時から午後5時までとしている。

湖北省武漢市の経済技術開発区でルオボークワイパオの車両が走行する様子(画像はバイドゥのニュースリリースより)
湖北省武漢市の経済技術開発区でルオボークワイパオの車両が走行する様子(画像はバイドゥのニュースリリースより)
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 また、ルオボークワイパオは、独自アプリに加え、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)が運営するSNSアプリ「微信(ウィーチャット)」上のアプリ内アプリである「小程序(ミニプログラム)」などでも、一般向けに決済機能を公開。現段階では、90%割引の特別キャンペーンを行っており、ユーザーはルオボークワイパオのアプリなどを使い、破格の低価格かつワンタッチで、車両を呼ぶことができる。

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