中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2022年1月17日、メディア研究などに強みを持つ中国伝媒大学(CUC)と開発した、CUCの実際のキャンパスをバーチャル化した「CUCバーチャルキャンパス」を、一般向けに体験可能にしたと発表した。このバーチャルキャンパスは、バイドゥが21年12月に発表した自社開発のメタバースプラットフォーム「希壤(シーラン)」上で実現したものだ。その全貌について、紹介する。

中国伝媒大学(CUC)バーチャルキャンパス上で遊ぶ、プレーヤー視点から見たアバターの様子(画像はバイドゥのニュースリリースより)
中国伝媒大学(CUC)バーチャルキャンパス上で遊ぶ、プレーヤー視点から見たアバターの様子(画像はバイドゥのニュースリリースより)
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 中国伝媒大学(CUC)バーチャルキャンパスは、中国で初めてメタバースプラットフォーム上で開放されたバーチャルキャンパスである。このバーチャルキャンパスには、ストリートビューや3次元モデリング、そして3次元エンジンなどのデジタル技術が活用され、キャンパス内の建造物や公共施設、そしてその実物の大小比率まで全て再現され、現実世界を仮想世界で再現する「デジタルツイン」を実現している。体験者は、VR(仮想現実)を実現するHMD(ヘッドマウントディスプレー)やスマートフォン、パソコンのいずれかを通じて、バーチャルキャンパスに自身のアバターで自由に出入りすることができる。

学生の感性を生かして開発

 CUCバーチャルキャンパスは、CUCのアニメーション&デジタル芸術学院(CUC Anima)の教授である吕欣(リュー・シン)氏と、彼が率いるバーチャルエンタメ実験室の教員と学生が、3カ月かけて設計から制作まで行い、完成させたものである。実際のキャンパスの測量から始め、3Dモデリング、インタラクティブ要素の設計、技術の開発、そして、デジタルツインキャンパスの「希壤(シーラン)」上における実装テストから実装に向けた最適化調整まで行われた。

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