中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2021年12月27日、自社開発のメタバースアプリ「希壤(シーラン)」上で「2021年百度AI(人工知能)開発者大会(2021 Baidu Create AI Developer Conference)」を開催した。バイドゥの董事長兼CEO(最高経営責任者)の李彦宏(ロビン・リー)氏は、今回の大会テーマを「創造者精神」とし、「人とロボットが共生する時代が現在まさに到来しており、創造者たちが中国AIの黄金期10年を迎えようとしている」と主張した。

2021年百度AI開発者大会(2021 Baidu Create AI Developer Conference)は中国国内で初めてメタバースの中で行われた(画像はバイドゥのニュースリリースより)
2021年百度AI開発者大会(2021 Baidu Create AI Developer Conference)は中国国内で初めてメタバースの中で行われた(画像はバイドゥのニュースリリースより)
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 今回の「2021年百度AI開発者大会」は、中国国内で初めてメタバースの中で開催された。このメタバース空間には10万人を収容でき、参加者は同じスクリーン上でコンテンツをインタラクティブに楽しむことができる。全体では、100人以上の業界専門家や技術者、企業パートナー、そして第一線の開発者が集まり、AIを中心とした技術関連の討論が行われた。

デジタル・ヒューマン・プラットフォーム「曦霊(シーリン)」を発表

 バイドゥの最高技術責任者(CTO)の王海峰(ワン・ハイフェン)氏は、バイドゥ・スマート・デジタル・ヒューマン・プラットフォーム「曦霊(シーリン)」を発表した。このプラットフォームでは、各業界向けにさまざまなデジタルヒューマンの生成やコンテンツ制作サービスができ、これによりデジタルヒューマンを活用する際のハードルをさらに下げることが可能になる。大会では、製品例として、聴覚障害者に提供する手話サービス「AI手話キャスター」や中国中央電視台デジタルヒューマン「小C」などが公開された。

バイドゥスマートデジタルヒューマンプラットフォーム「曦霊(シーリン)」によるデジタルヒューマン製品群(画像はバイドゥのニュースリリースより)
バイドゥ・スマート・デジタル・ヒューマン・プラットフォーム「曦霊(シーリン)」によるデジタルヒューマン製品群(画像はバイドゥのニュースリリースより)
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引き続きAI技術の発展をオープンに推進

 バイドゥは10年からAI領域の研究を開始した。その際、オープンソースの理念を掲げ、技術的資源や研究開発能力を持ち合わせていない機関およびクリエーターに技術プラットフォームを提供することで、AI技術の発展を推進してきた。そのプラットフォームは大きく2つある。

 1つ目のプラットフォームは、AIオープンプラットフォーム「百度大脳(バイドゥブレーン)」だ。バイドゥブレーンは既に標準化、自動化、そしてモジュール化といった工業生産面での特長を有し、AIの大規模生産を行うプラットフォームに進化を遂げている、とワン・ハイフェン氏は強調した。