中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は2021年11月3日から4日の2日間、中国湖北省武漢市で自社イベント「騰訊全数字生態大会(テンセント・デジタル・エコシステム・サミット)」を開催した。そこで、テンセントは、人と車両の共同運転で生じる課題の解決を狙って設計した地図「騰訊智駕地図(テンセントスマートドライブマップ)」を発表した。テンセントが打ち出した新たなマップとはどのようなものか紹介する。

「騰訊智駕地図(テンセントスマートドライブマップ)」によるナビゲーションの様子(画像はテンセントのニュースリリースより)
「騰訊智駕地図(テンセントスマートドライブマップ)」によるナビゲーションの様子(画像はテンセントのニュースリリースより)

 モビリティーの分野では、スマート運転が普及している一方で、人による手動運転と車による自動運転が混在する状態が長期にわたって続くことが予想されている。そのため、運転に必要とされるマップ(地図)は、運転手にも自動車にも提供しなければならず、かつそれぞれ異なる運転シーンに合わせてナビゲーション形態をスムーズに切り替える必要がある。そのような課題を解決すべく開発されたのが、今回テンセントが発表した「テンセントスマートドライブマップ」だ。

 このマップは、主にスマートコックピットとスマートドライブの2つの領域で大きな役割を果たす。同時に、その2つの領域を融合し、ユーザーに今までにない新たなスマートコックピットサービス体験を提供する。

テンセントスマートドライブマップの3つのポイント

 テンセントスマートドライブマップには、3つの重要なポイントがある。1つ目は、ナビゲーション体験の向上だ。テンセントスマートドライブマップは、高精度地図を事前に次元削減(情報量を本来よりも減らすことで、本質的なデータ構造を表現すること)し、車両に搭載されている既存のナビゲーションシステムで使えるようにできる。そうすることで、自動運転モードの状況下でも走行している車道を把握したナビゲーションを運転手に提供することができる。

 これをベースに、拡張現実ヘッドアップディスプレー(AR-HUD、Augmented Reality Head Up Display)やマルチモードでのインタラクションなどの方式を組み合わせ、さらにコンピューターグラフィックス(CG)の3次元レンダリング技術を利用する。そうすることで、ナビゲーションの誘導標識をリアリティーあるものにする。3次元空間上で分かりやすく情報を表示することで、直感的で没入感があり思考不要なナビゲーションを実現する。

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