中国EC最大手のアリババ集団は2021年10月19日から22日の4日間、本社を置く浙江省杭州市で開催した年次大型テクノロジーカンファレンス「2021 杭州・雲栖大会」で、スマート・オフィス・ソリューションを発表した。アリババ集団傘下のクラウドサービス部門「阿里雲(アリクラウド)」が発表したAI(人工知能)会議アシスタントの「聴悟(ティンウー)」と、改良をへたクラウドコンピューター「無影(ウーイン)」が注目を集めた。

アリババ集団の年次最大のテクノロジーカンファレンス「2021 杭州・雲栖大会」のスマート・オフィス・ソリューション展示ブースの様子(画像はアリババのニュースリリースより)
アリババ集団の年次最大のテクノロジーカンファレンス「2021 杭州・雲栖大会」のスマート・オフィス・ソリューション展示ブースの様子(画像はアリババのニュースリリースより)

より効率的かつスムーズな会議を実現

 アリババ集団の研究機構「達摩院」(ダモアカデミー)の音声実験室が研究開発に取り組んだAI会議アシスタントのティンウーは、会議内容をリアルタイムで文字に起こし、会議記録(議事録)を生成することができる。これにより、効率的に会議内容を整理でき、よりスムーズな会議体験をユーザーにもたらす。それらの機能は、2つの技術によって実現している。

 1つ目は、ダモアカデミーが独自に有する声紋融合方位アルゴリズムである。このアルゴリズムによって、ティンウーは10人に及ぶ会議参加者の声を区別することができる。それと同時に、付属のスマートマイクが、半径10メートルの範囲内で音声を明瞭に拾い上げ、発言者を区別しながら背景のノイズを低減させることができる。

 2つ目は、ダモアカデミーの自動音声識別モデルと自然言語処理、そしてディープラーニング技術である。これらの技術を応用することで、まず言語識別の面では、英語のみならず、中国語の標準語に加え、14種類の方言も識別可能だ。とりわけ、中国標準語の識別精度は、98%を記録している。

 次に、整理の能力も長(た)けており、会議内容の記録をしながら、会議全体の内容に基づいて記録内容を絶え間なく自動修正し、改善することができる。さらには、キーワードに従って会議記録を整理するだけでなく、会議の要点を自動でまとめたり、ToDo事項(会議で決まった今後取り組むべき事項)を抽出したりする機能なども備えている。

アリババ集団の研究機構「達摩院」(ダモアカデミー)が研究開発したAI会議アシスタントのティンウー(画像はアリババのニュースリリースより)
アリババ集団の研究機構「達摩院」(ダモアカデミー)が研究開発したAI会議アシスタントのティンウー(画像はアリババのニュースリリースより)

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