中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は2021年9月6日、世界の自動車産業にとって重要都市であるドイツのミュンヘンで初めて開催された、国際自動車&スマートモビリティ展(IAA MOBILITY)において、光学技術を活用したインテリジェントコックピットソリューションを発表した。同展示会は、世界の自動車産業から注目される、自動車関連の新技術や新製品の発表の場となっている。ファーウェイが取り組むインテリジェントコックピットはどんなものなのか。

ドイツのミュンヘンで初めて開催された国際自動車&スマートモビリティ展(IAA MOBILITY)におけるファーウェイ主催ブースの様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)
ドイツのミュンヘンで初めて開催された国際自動車&スマートモビリティ展(IAA MOBILITY)におけるファーウェイ主催ブースの様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)

 ファーウェイは、20年以上にわたり蓄積してきたICT(情報通信技術)と光学技術をスマートカー分野に応用し、新たな光学ソリューションを構築している。その中で今回発表されたのは、拡張現実ヘッドアップディスプレー(AR-HUD、Augmented Reality Head Up Displayの略)を活用したインテリジェントコックピットソリューションだ。

ファーウェイのAR-HUDが持つ高い実力

 まず、AR-HUDの画面は広い視野角(12度x5度)を提供しており、前方7.5メートルの位置に70インチの大画面を出現させることができる。機器のサイズは容量で使われる単位で10L(リットル)程度に小型化されており、その大きさは多くの自動車に搭載可能だ。画質は100PPD(角解像度)を実現し、同時に従来のディスプレーが抱えていた低輝度、低コントラスト(明暗)比、画像のゆがみなどの問題を解決している。

ファーウェイのAR-HUDの仕組みを示す図(画像はファーウェイのニュースリリースより)
ファーウェイのAR-HUDの仕組みを示す図(画像はファーウェイのニュースリリースより)

ARナビゲーションで安全運転をサポート

 AR-HUDを搭載したインテリジェントコックピットは、ドライバーの視線に影響を与えないことを前提に、メーター情報をディスプレーエリア下部に表示したり、ARでナビゲーション情報を表示したりできる。このARナビゲーションはただ運転を誘導するだけでなく、周辺の車両や歩行者を強調し、安全運転を補助する機能もある。視界が悪くなる夜間の道路や霧が発生している環境下でも機能する。

ファーウェイのAR-HUDの大画面ディスプレー上で、メーター情報、歩行者情報、ナビゲーション情報などを表示できる(画像はファーウェイのニュースリリースより)
ファーウェイのAR-HUDの大画面ディスプレー上で、メーター情報、歩行者情報、ナビゲーション情報などを表示できる(画像はファーウェイのニュースリリースより)
霧が発生している環境下で機能するARナビゲーションの様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)
霧が発生している環境下で機能するARナビゲーションの様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)

人と車、家をつなぎ車内空間の機能性を多様化

 次に注目したい特徴は、人、車、そして家庭をつなぐインテリジェントコックピットを実現していることだ。

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