中国EC最大手のアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」は2021年5月20日、中国・上海の浦東金橋開発区を拠点とし、ドイツBMWのオープンイノベーション部門「BMW Startup Garage」と共同で設立した「連合イノベーション基地」の運営を正式に開始した。20年7月3日に連合イノベーション基地を設立することを発表して以来の進展だ。当基地において、両社はスタートアップ企業によるイノベーションのスケールアップをサポートする。

中国・上海の浦東金橋開発区にあるアリクラウドとBMWの「連合イノベーション基地」(画像はアリババのニュースリリースより)
中国・上海の浦東金橋開発区にあるアリクラウドとBMWの「連合イノベーション基地」(画像はアリババのニュースリリースより)

連合イノベーション基地にまずは20社以上が入居

 アリクラウドとBMWは、中国で両社のイノベーションを加速する仕組みづくりとして、連合イノベーション基地を設立している。役割分担はこうだ。まずアリクラウドは、優秀なスタートアップ企業を選抜してイノベーション基地に入居させていく。同時にアリババのクラウド技術やエコシステム、イノベーション技術およびスタートアップ企業を支援するサービスなどの資源を、入居企業に開放する。

 一方BMWは、プラットフォームとして機能するBMW Startup Garageを通じて、PoC(概念実証)や製品テスト、ベンチャーキャピタルとのマッチング支援サービスや金融サービスなどを提供する。加えて、BMWのA.C.E.S.(運転支援技術、コネクティビティー、電動化技術、シェアード&サービス)のエコシステムを提供し、入居企業の成長を加速させる。連合イノベーション基地での支援を通じて成長した優秀なスタートアップ企業は、BMWのサプライチェーンシステムへの参入も認められるため、スタートアップでありながらBMWを顧客にすることができ、メリットは大きい。

 この連合イノベーション基地の設立計画が発表された2020年7月3日には、両社は3年間で少なくとも300社の中国スタートアップ企業をサポートしていくことを目標としていた(参考記事:「アリババ BMWと連携して自動車分野のイノベーションを加速」)。

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