中国EC最大手のアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」は2021年4月23日、中国でスマート養蜂業をリードする天府蜂谷(ティエンフーハニー)と共同で「AI(人工知能)スマート養蜂箱4.0」を発表した。このAIスマート養蜂箱は、ミツバチのビッグデータプラットフォームに接続し、ブロックチェーン技術によるトレーサビリティーシステムを活用。これにより養蜂箱1つ当たりの生産高を30%、全体の生産効率を80%向上できる。

アリクラウドとティエンフーハニーが共同開発したAIスマート養蜂箱の様子(画像はアリババのニュースリリースより)
アリクラウドとティエンフーハニーが共同開発したAIスマート養蜂箱の様子(画像はアリババのニュースリリースより)

 養蜂業では、大気汚染や化学薬物の乱用などに起因する、働きバチが幼虫や女王バチを残したまま巣に戻らなくなる「ハチ群崩壊症候群」により、ミツバチの大規模な消失が頻繁に発生している。今回発表された「AIスマート養蜂箱4.0」は、従来の養蜂箱の基本的な機能に加えて、AIやエッジコンピューティング、ビッグデータ、IoTなどを活用したスマートな機能が搭載されている。

箱内のハチ群の動きをAIなどを使ってモニタリング

 機能を具体的に紹介すると、まず養蜂箱の温度や湿度、重量、音声、位置情報などのデータを取得でき、それらのデータから迅速に異常を検知し、ハチ群の動きを追うモニタリングを強化したり、異常警報を出したりすることができる。加えて、養蜂箱の蓋の自動開閉システムや自動飼料供給機、自動換気装置なども搭載しており、養蜂箱の状態に合わせた精密な管理や緊急時の自動調整なども可能。太陽電池も搭載している。

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