中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2021年4月24日、中国南京で開かれた中国航空大会(チャイナ・スペース・カンファレンス)にて、中国の火星探索プロジェクトを進める中国行星探測(Mars)と共同で、中国初の火星探査車の名前と、AI(人工知能)を活用しながら人間味のある対応を可能にする「デジタルヒューマン」を発表した。名前は「祝融号(ジューロンハオ)」で、火星探査車のデジタルヒューマンは世界初。この日は16年に中国で航空宇宙の日とされて以来、6年目を迎えた。
「祝融号(ジューロンハオ)」という名前は2020年7月23日に、中国国内初の火星探査機「天問一号(Tianwen-1)」を載せたロケットの発射が海南省文昌市で成功した後、公募によって決まった。世界各国の約140万人から合計20万以上の候補名が寄せられ、航空宇宙の専門家などで構成される委員会の厳正な審査を通過した10個の候補名から、バイドゥが自社サイトでネット投票を実施し、40日間の公開投票期間を経て、最終的に「祝融号(ジューロンハオ)」が最多の得票で選出された。
バイドゥが蓄積する技術力の結晶
ジューロンハオのデジタルヒューマンは、バイドゥのクラウドサービス「百度智能雲(バイドゥAIクラウド)」が業界内でリードする3つのデジタルヒューマン技術の強みを生かしている。
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