中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)のロボット研究専門組織「Tencent Robotics X」は2021年3月2日、基幹システム全てを自社開発した4足歩行犬型ロボット「Max」を発表した。将来、人類の生活の中でのパートナーや助手としての活躍が期待される。

テンセントが開発した4足歩行犬型ロボット「Max」(画像はテンセントのニュースリリースより)
テンセントが開発した4足歩行犬型ロボット「Max」(画像はテンセントのニュースリリースより)

足あり車輪ありのハイブリッド設計

 Maxは4足歩行に加え、平らな道に適した車輪走行にも切り替えが可能。反応速度の速い神経系統でシステムの遅延を大幅に短縮し、難易度の高い動きと安定性、速度と安定性のいずれも両立を実現している。

 Tencent Robotics Xのロボット研究開発では、ロボットのコア技術であり汎用技術でもある「走行(移動)性能」と「器用な操作」、「AI(人工知能)機能」の3つの技術の研究と応用に注力している。

 1つ目の「走行性能」では、複雑な地形の移動に適した4足歩行モードと、平らな道が多い都市環境に適した4輪走行モードの2つを、自在に切り替えが可能だ。従来の設計では、規格外の重量のモーターがロボットの脚部に取り付けられるため、移動の機敏性や効率性を低下させていた。

 そこで、Tencent Robotics Xは、4つの膝関節部分に20グラムの小型モーターを取り付け、膝関節部分に取り付けられている関節用モーターを駆動源とする特殊構造を用いることで、脚部モーメントの増加を抑えると同時に、4輪走行時の消耗エネルギーを従来と比べ約50%低下させている。また、特殊な車輪構造により、最高時速25キロメートルで移動が可能だ。

Maxは「4足歩行モード」と「4輪走行モード」(写真)に自在に切り替えが可能(画像はテンセントのニュースリリースより)
Maxは「4足歩行モード」と「4輪走行モード」(写真)に自在に切り替えが可能(画像はテンセントのニュースリリースより)

繊細な動きを実現

 2つ目の「器用な操作」は、自社開発のソフトウエアとハードウエアの両方を組み合わせた基幹システムにより実現した。Maxは反応速度の速い神経系統を備え、サブミリ秒レベルでの動きのコントロールを可能にしている。

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