中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は2021年2月3日、自動運転物流車によるスマート物流ソリューションを発表した。中国の電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)、スマート運転技術を専門に扱う希迪智駕(CiDi)の2社と開発した。3社は共同開発した自動運転物流トラックのテスト運営をファーウェイの工業園区内で既に実施しており、今後は外部にスマート物流ソリューションを提供していく考えだ。

ファーウェイと比亜迪(BYD)、希迪智駕(CiDi)の3社により開発された自動運転物流トラックの様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)
ファーウェイと比亜迪(BYD)、希迪智駕(CiDi)の3社により開発された自動運転物流トラックの様子(画像はファーウェイのニュースリリースより)

工業園区内の物流における課題

 ファーウェイの工業園区において、倉庫と作業場の間や作業場と作業場の間といった、短距離の貨物輸送の大部分は、依然として人による運転で行われている。また、工業園区の安全性および貨物の損傷リスクを考慮すれば、一般的に園区内での車両走行速度は時速30km以下に制限しなくてはならない。

 加えて、走行中はできるだけスムーズで安定した運転が求められ、揺れや急ブレーキ、そして急停車の発生などを防ぐ細心の注意が必要だ。一方で、こうした安全性や効率性などが求められるにもかかわらず、園区内での物流の現場では、運営コストの高騰や運転手の人材不足などの問題に直面していた。

 そこで2020年9月から、ファーウェイの工業園区を試験地として、ファーウェイとBYD、CiDiによる自動運転物流車によるスマート物流ソリューションの実装が始められた。ソリューションには、園区内の倉庫間輸送と作業場間輸送を対象に、効率の向上と同時に、コスト削減を図る目的がある。

自動運転物流トラックには、カメラ(緑色)とライダー(水色)、ミリ波レーダー(肌色)、超音波レーダー(紫色)の4種のセンサーが設置されている(画像はBYDのニュースリリースより)
自動運転物流トラックには、カメラ(緑色)とライダー(水色)、ミリ波レーダー(肌色)、超音波レーダー(紫色)の4種のセンサーが設置されている(画像はBYDのニュースリリースより)