中国EC最大手のアリババ集団のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」は2021年1月29日、中国国営観光会社の中青旅投資控股深セン公司(深セン中青旅)とその子会社で観光のスマート化を手掛ける深中青雲谷智遊杭州科技公司(深中青智遊)と新たな観光モデルの構築で提携した。3社は共同で、Vlog(ビデオブログ、動画で記録する日記)を活用した没入感のある観光体験を提供する。

アリクラウドが提供するエッジAI(人工知能)プロダクト「阿里雲Vlog(アリクラウドVlog)」による新たな観光体験のイメージ(画像はアリクラウドのニュースリリースより)
アリクラウドが提供するエッジAI(人工知能)プロダクト「阿里雲Vlog(アリクラウドVlog)」による新たな観光体験のイメージ(画像はアリクラウドのニュースリリースより)

 3社の提携内容はこうだ。まずアリクラウドは、観光事業者向けに提供するネット端末上でAI(人工知能)がデータを処理する「エッジAI」プロダクト「阿里雲Vlog(アリクラウドVlog)」を提供する。そして深セン中青旅と深中青智遊は、中国全土に抱える約1000カ所の観光地に対して、アリクラウドVlogの導入を働きかけていく。3社は、今後3年以内を目標に、アリクラウドVlogを各観光地に導入し、観光客に対して、より没入感のある新たな観光体験を提供する。

没入感のある新たな観光体験とは

 アリクラウドVlogには、オーダーメードの高画質カメラや自動編集機能が搭載された自動Vlog作成機、そして完成したVlogをユーザーが受け取れるVlog受信機が含まれている。これらを観光地に設置することで、観光客は観光地を回るだけで、設置された高画質カメラで撮影され、自動的に作成された「観光客+観光地」のVlogを、観光記録動画として受け取ることができるようになる。

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