中国EC最大手のアリババ集団は2021年1月7日、20年にアリババの通販サイト「天猫(Tモール)」で初めてリリースした新商品の数が2億点に達し、19年の2倍になったことを発表した。またTモールのECプラットフォーム上において、約1000のブランドについて、それぞれの新商品取引高が1億元(約16億円)を突破した。新商品は新たなニーズを満たすだけでなく、ブランドのさらなる成長の原動力となっている。

天猫小黒盒(ティエンマオシャオヘイフー)は第3回中国新商品消費祭典を上海で開催した(画像はアリババのニュースリリースより)
天猫小黒盒(ティエンマオシャオヘイフー)は第3回中国新商品消費祭典を上海で開催した(画像はアリババのニュースリリースより)

 この成績は、Tモール内の新商品を集めた商品ページを運営する「天猫小黒盒(ティエンマオシャオヘイフー)」主催の第3回中国新商品消費祭典にて発表された。アリババグループの劉博(リュウ・ボー)副総裁は、新たな消費需要が新たな商品を誕生させ、新たな市場が成長する機会をもたらし、消費市場全体を迅速に再構築すると話す。劉氏は続けて、「すべての新しい需要は、未来のブランドが新たな成長を見いだすための黄金の道となる」とコメントし、新商品の重要性を強調している。

Tモールは新商品戦略を発表

 Tモールは2021年の事業戦略も発表した。内容は「データの開放」「ユーザーとのコミュニケーションのアップグレード」「運営ソリューションのアップグレード」など複数の面からブランドの飛躍的な発展を支援するというものだ。

 「データの開放」では、Tモールが蓄積する市場動向のデータやユーザー関連のデータなどを統合する。そうすることで、市場のインサイト分析から新しいトレンドの発掘、新商品の開発までをサポートする。

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