中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)のクラウド事業「華為雲(ファーウェイクラウド)」は2020年12月12日、クラウドレンダリングサービスプラットフォームを手がける賛奇科技(XSUPERZONE)と、クラウド上で設計業務の共同作業を可能にする「クラウド設計協同ソリューション」を発表した。設計業界に対して、より柔軟で効率的な新たな生産モデルを提供し、業務をデジタル化することで生産力向上をサポートする。
これまでよく見られた設計会社のオフィスは、作業場所が固定されていたり、業務の連携が非効率であったり、設計ツールのハードウエアの価格が高い上にソフトウエアとハードウエア両方でアップデートが速く、買い替えなどの対応が必要だったり、といった課題を抱えていた。これらの課題を解決するには、豊富な業界の経験に加えて、しっかりした技術基盤が必要となる。ファーウェイとXSUPERZONEが共同で発表したソリューションはこれらを解決する。
両社の連携の内容はこうだ。まずXSUPERZONEは、自主開発したクラウドレンダリングサービスプラットフォームを運営しており、映画や漫画、建築、ゲーム、工業などの領域に、クラウド上でレンダリング可能なクラウドレンダリングサービスと関連するPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)やSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)を提供する。一方で、ファーウェイクラウドは高性能で柔軟な技術基盤を提供し、加えてセキュリティーサービスとコンプライアンスシステムも提供する。双方の優位性を組み合わせ、同ソリューションは開発された。
クラウド設計協同ソリューションの強み
同ソリューションの強みとしてまず挙げられるのは、クラウド上のデスクトップに入りさえすれば、物理的な設備や場所に制限されず、設計者はいつでもどこでも設計ができるようになる点だ。
次に、ファーウェイクラウドのファイル保存と共有についての高い処理性能により、データの不一致という問題を起こさずに、多数のスタッフがスムーズに共同作業を進められるようになる。
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