中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は2020年10月22日、深セン市政府と有名大学が共同で設立した、大学院生の育成を主とする大学群「深セン大学城」と提携し、次世代の無線LAN規格「Wi-Fi 6」やIoT、AI(人工知能)などのICT(情報通信技術)を導入したことを発表した。中国で初めての大学群へのWi-Fi 6の大規模導入であり、深セン大学城が進める「教育の情報化転換」を実現するうえで重要なマイルストーンとなる。

深セン市政府と有名大学が共同で設立した、大学院生の育成を主とする大学群「深セン大学城」の様子(画像はファーウェイのニュースリリースの紹介動画から)
深セン市政府と有名大学が共同で設立した、大学院生の育成を主とする大学群「深セン大学城」の様子(画像はファーウェイのニュースリリースの紹介動画から)
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 ファーウェイは、深セン大学城に同社の「AirEngine Wi-Fi 6アクセスポイント」を設置する。深セン大学城の教室から宿舎、会議センター、体育館、図書館、屋外運動場などまで、幅広い区域をカバーし、教師と生徒に対して通信速度100Mbps以上のインターネット環境を提供する。

 加えて、ファーウェイの「CloudEngine S12700E」交換機も設置することで大容量通信を可能にし、1万人以上の教師と生徒の遠隔学習や高画質ビデオ会議などを実現した。例えば、学術講座やフォーラムなどを開催する収容人数1000人以上の講堂で、高画質によるライブ中継を実現すると同時に、多人数のインターネット接続による遅延などの問題も解消した。

学内にIoTネットワークも整備

 また、深セン大学城はWi-Fi 6とIoTネットワークを融合させ、キャンパス内のインターネットに感知能力を備えていく予定だ。ネット接続されたキャンパス内設備がコードを読み取れるようになることで、図書館の本の貸し出しや、授業や会議の出席確認、食堂やスーパー、施設利用などの料金支払い、寮やキャンパスの入退場管理などがよりスムーズにできるようになる。

 例えば、図書館には本のスマート点検ロボットを導入しており、返却された本の確認作業の自動化を実現している。本と位置情報を無線自動識別(RFID)技術で読み取り、本が図書館内の正しい書架(位置)に置かれているか確認できる。図書館閉館時にロボットを駆動させれば、1カ月で70万冊の本の点検が可能で、本の整理の効率を著しく向上させた。

図書館のスマート点検ロボットとIoTネットワークが連携する様子(画像はファーウェイのニュースリリースの紹介動画から)
図書館のスマート点検ロボットとIoTネットワークが連携する様子(画像はファーウェイのニュースリリースの紹介動画から)
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