中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)は2020年8月22日、ナレッジマネジメントツールの米エバーノートと、ナレッジマネジメントの分野で、正式に戦略提携を締結したことをニュースリリースで伝えた。両社はプロダクト、コンテンツ、技術の面で深く協力する。相互の持つナレッジ関連のプラットフォームと優位性を組み合わせることで、双方のプロダクトのバリューを高め、より良いユーザー体験を追求する狙いだ。

バイドゥの4つのナレッジ関連サービスとエバーノートとの連携のイメージ(画像はバイドゥのニュースリリースより)
バイドゥの4つのナレッジ関連サービスとエバーノートとの連携のイメージ(画像はバイドゥのニュースリリースより)

 今回の提携でバイドゥは、独自の4つのナレッジ関連サービスをエバーノートと連携させる。文書共有サイト「百度文庫(バイドゥウェンクー)」やオンライン百科事典「百度百科(バイドゥバイクー)」、Q&Aサイト「百度知道(バイドゥジーダオ)」、クラウドストレージサービス「百度網盤(バイドゥワンパン)」である。つまり、これらバイドゥの4つのサービスのユーザーとエバーノートのユーザーは、双方のプラットフォームを行き来でき、これらのリソースを、単独のサービスを超えて有効に活用できるようになる。エバーノートと各バイドゥのサービスとのそれぞれの連携を具体的に紹介する。

 まず百度文庫(バイドゥウェンクー)のユーザーは、バイドゥウェンクー上でダウンロードしたドキュメント(文書)をワンタッチでエバーノートに保存でき、加えてその内容を編集・加工できるようになる。このように、ユーザーの「ナレッジ」が両サービスを行き来することを可能にし、ユーザーによるナレッジの二次創造をサポートする。

 百度百科(バイドゥバイクー)は、エバーノートが2020年7月に新たにリリースしたノート編集機能「スーパーノート」と深く連携する。バイドゥバイクーには信頼できるナレッジや情報が豊富にそろえられており、それらのナレッジを活用することで、エバーノートのプロダクトをグレードアップする。エバーノートのユーザーがメモやドキュメントを創作する際、バイドゥバイクーが自然言語処理技術を通じてその内容を認識し、自動的に連想できるナレッジを提供。ユーザーの発想の展開をサポートする。

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