コンピュータービジョンの世界トップカンファレンス「CVPR(Conference on Computer Vision and Pattern Recognition)」が2020年6月14日から19日、初めてオンライン形式で開催された。中国インターネット検索最大手の百度(バイドゥ)の自動運転開発プロジェクト「Apollo(アポロ)」は、今回のカンファレンスでスマート交通と最も関連するコンテスト「AI CITY Challenge」と「MOTS(Multi-Object Tracking and Segmentation)Challenge」において、5つの項目で首位を獲得した。

「AI CITY Challenge」のコンテスト「Track1:車両集計(Multi-Class Multi-Movement Vehicle Counting)」の様子(画像はバイドゥのリリースから)
「AI CITY Challenge」のコンテスト「Track1:車両集計(Multi-Class Multi-Movement Vehicle Counting)」の様子(画像はバイドゥのリリースから)

AI CITY Challengeでは3項目で首位

 「AI CITY Challenge」には4つのコンテストがあり、全世界から315チームが参加した。その4つとは下記の通りだ。

Track1:車両集計(Multi-Class Multi-Movement Vehicle Counting)
Track2:車両再識別(City-Scale Multi-Camera Vehicle Re-Identification)
Track3:車両追跡(City-Scale Multi-Camera Vehicle Tracking)
Track4:交通異常検出(Traffic Anomaly Detection)

 バイドゥはその内の「Track1」「Track2」「Track4」の3つのコンテストに参加し、それぞれで首位を獲得した。

 Track1の車両集計では、交差点に配置された複数のカメラを通じて、車両を異なる動きに分けて集計し、その正確性を競い合う。バイドゥは独自のアルゴリズムを活用し、スコア91.8%という好成績を出し、首位を獲得した。

 Track2の車両再識別では、複数の交差点に配置された複数のカメラで得られた映像から車両を再識別する正確性を競い合う。バイドゥのここでのスコアは、第2位を約6%上回る84.13%という好成績であり、19年度に続き20年度も首位を獲得した。

この記事は会員限定(無料)です。

有料会員になると全記事をお読みいただけるのはもちろん
  • ①2000以上の先進事例を探せるデータベース
  • ②未来の出来事を把握し消費を予測「未来消費カレンダー」
  • ③日経トレンディ、日経デザイン最新号もデジタルで読める
  • ④スキルアップに役立つ最新動画セミナー
ほか、使えるサービスが盛りだくさんです。<有料会員の詳細はこちら>
この記事をいいね!する