中国広東省で開かれる中国最大の貿易商談会「中国輸出入商品交易会(広州交易会)」が2020年6月15日、これまでの63年の歴史において初めて、オンライン上で開催された。今回のオンライン開催は、中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)による技術サポートによって実現された。世界各国の出展企業とバイヤーは、広州交易会のオンラインプラットフォームで物理的な移動をせずに取引やビジネスが可能だ。

オンラインで開催された第127回広州交易会で、商品がライブ販売される様子(テンセントのリリースの紹介動画より)
オンラインで開催された第127回広州交易会で、商品がライブ販売される様子(テンセントのリリースの紹介動画より)
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 テンセントは今回の広州交易会に対し、5つの事業群の22部署から1000人以上を集めてチームを結成し、総力をあげてサポートしている。同社は自社のテクノロジーとプロダクトを活用し、広州交易会の運営において、企業の出展や売買マッチング、展示会の運営、越境EC専用エリアの設置といった機能を完備させた。商品は16の分類にのっとり50エリアで展示され、出展企業は画像や文字、動画、3Dモデル、VR(仮想現実)などさまざまな形式で商品を展示した。

 今回のオンライン開催は、ただ単にオフラインで行われてきたものをオンライン上に移したECのようなものではないと、テンセントは強調している。オンライン上での開催における5つの特徴的な取り組みを、下記で紹介する。

(1)24時間のライブ中継を可能に
 6月15日~24日の開催期間中、テンセントは毎日24時間、ライブ中継をサポートした。出展企業はライブ中継形式で全世界の参加企業向けに商品をPRすることが可能になった。オンライン上での実施により、空間的制限が無くなるだけでなく、24時間サポートにより時差による時間的制限も解消している。

(2)オンライン上で商談と契約を可能に
 テンセントのWeb会議ツール「騰訊会議(テンセントミーティング)」を通じて、サプライヤーとバイヤーは商談の予約および実施が可能。成約すれば、テンセントミーティングを通じて、Web会議をしながら契約を結ぶことができる。