中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)は2020年6月3日、中国ゲーム大手の網易(ネットイース)との戦略提携を発表した。両社はクラウドやAI(人工知能)、次世代通信規格「5G」などの次世代情報技術の発展を追い風として、デジタル娯楽のイノベーションをめぐって深く連携し、新技術の開発とエコシステム(生態系)の構築を進める。両社はまず、ゲームと音楽、教育の領域を中心に共同でビジネスの成長を目指す。

華為技術(ファーウェイ)と網易(ネットイース)が戦略提携を締結する様子。(画像はファーウェイのリリース記事より)
華為技術(ファーウェイ)と網易(ネットイース)が戦略提携を締結する様子。(画像はファーウェイのリリース記事より)

 発表された提携内容によると、全体的な連携の仕方はこうだ。ファーウェイは自社の研究開発能力および総合的な技術力を結合させ、それをデータセンターネットワークやコンピューティング、クラウドサービスなどのインターネットのインフラに活用する。続けてファーウェイは、ネットイースが持つアプリケーションの充実化とエンドユーザーへの新たな体験の提供をサポートする。

クラウドゲーム技術を共同で開発

 今回の提携で最初に共同開発される新技術は、クラウドゲーム技術だ。同技術は、ネットイースの傘下企業が提供しているMMORPG(大規模オンラインマルチプレーヤーロールプレイングゲーム)「逆水寒(ニースイハン)」など、複数のゲームに優先的に導入される。大型ゲームを動かすのに必要な大容量データをクラウド側に置くことで、ユーザーの端末側で動かすデータの容量が減る。これは、高性能のパソコンや家庭用ゲーム機でなくても、ユーザーがゲームをプレイできるようになることを意味する。ゲームプレイ時の空間的制限がなくなり、ユーザーはいつでもどこでもゲームを楽しめるようになる。同時に、どこでもゲームをプレーできるようになったことで、これまでとは違う新たなエコシステムが生成されることも期待できる。

 両社は、クラウドゲームのシステムソリューションを構築するだけでなく、新たなレンダリング機能、5G下でのクラウドコンピューティング技術、AR/VR技術、ファーウェイモバイルサービス(HMS)によるエコシステム、全シーンに対応するスマート娯楽端末エコシステムなどにも焦点を当てながら、より深い交流やイノベーションを実施していく。

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