日本政策投資銀行(DBJ)産業調査部が、産業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を読み解く人気連載。今回はコロナ禍で複雑化し、めまぐるしく変わるビジネストレンドを整理・分析する際に役立つフレームワーク「DAIS(ダイス)」を紹介する。

(写真/Shutterstock)
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 コロナ禍をへて、複雑化しているビジネストレンドを分類・整理するために筆者が活用しているのが、「DAIS(ダイス)」という新たなフレームワークだ。「D」は「デジタル(Digital)」、「A」は「高齢社会への対応(Aging)」、「I」は「国際化(International)」、「S」は「サステナビリティー(Sustainability)」を示す。どんなビジネスを行っていても今後避けては通れない、同時に大きなビジネスチャンスになるテーマと考えている。

 筆者は、DAISのフレームワークをチーム内などで向かうべき目標の1つとして活用している他、例えば新聞やWeb上の記事などで新規の取り組みが出てきたときに、どのテーマを包含しているものなのかを整理し、将来性を推し量るのに役立てている。では、具体的にDAISについて解説していこう。

「DAIS」とは何か?

 はじめはDAISの「D」、「デジタル(Digital)」である。AI(人工知能)、ブロックチェーン、AR/VRなど、いわゆるデジタル技術を使った取り組みは近年増加している。特にコロナ禍においては、20年6月に本連載の第1回「アフターコロナ時代に加速する『3つのシフト』」において指摘した通り、(1)コミュニケーションのデジタル化、(2)サービス・モノ提供の非接触化、(3)製造現場の省人化・合理化、という形で構造転換が起きている。

新型コロナ禍における3つの社会変化(筆者作成)
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