日本政策投資銀行(DBJ)産業調査部が、アフターコロナ時代のデジタルトランスフォーメーション(DX)を読み解く人気連載。今回は、スポーツ領域のDXともいえる、新たなビジネス事例について解説する。

ドローンサッカーの試合風景(出典:AUTOBACS DRONE SOCCER公式サイト)
ドローンサッカーの試合風景(出典:AUTOBACS DRONE SOCCER公式サイト)

 新型コロナウイルスの感染拡大で外出やイベント参加などの行動が制限される中、スポーツ領域にも様々な新しい取り組みが広がっている。例えばプロ野球やサッカーなど、既存のスポーツでは、動画やVR(仮想現実)を利用した新しい観戦の在り方などが模索されている。一方で、コロナ禍以前から取り組みが行われてきた全く新しいタイプのスポーツが、ここへ来て注目を集めていることは特筆すべきことだろう。

 好例は、デジタルゲームを1つの知的競技として捉え、プレーヤーと観客が一体となって楽しむ「eSports(イースポーツ)」だ。それに加えて今、デジタル技術やデバイス技術を現実空間と組み合わせ、独特だが親しみやすいルールと組み合わせてスポーツとして昇華した、「dSports(ディースポーツ)」(デジタルやデバイスのd)とでも呼ぶべき新ジャンルが注目を集めている。早速、実例とともに新たなスポーツの形、dSportsについて見ていきたい。

新スポーツ「ドローンサッカー」の衝撃

 「ドローンサッカー」とは、球状のプラスチックのフレームに覆われた専用のドローン「ドローンボール」を使用して5対5で対戦する、デジタルとリアルの要素が融合した新しいチームスポーツだ。競技エリアとして設定された幅16メートル×奥行き7メートル×高さ5メートルある専用ケージの両サイドには、サッカーのようにドーナツ型をしたゴールが設置されている。このゴールにドローンをくぐらせ、3分間の試合時間で多くゴールした側の勝利となる。

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