※日経トレンディ 2020年6月号の記事を再構成

在宅勤務を始めてみたものの、オフィスと全く同じパソコン環境を再現するのはなかなか難しい。自分の書斎が無く、リビングの片隅などに小さな机を置くのが精一杯という人でも、実は工夫次第で快適な環境は作れる。

 オフィスのように広いデスクを確保できないのであれば、省スペース化を実現できるアイテムで解決。まず第一に検討したいのが、パソコン作業で必須ともいえるマウスだ。特に薦めたいのがパソコンのポインターをボールで動かせる「トラックボール」。最初はやや慣れが必要だが、マウスのように移動させるスペースも要らないうえ、手首への負担も大きく軽減できる。平らな場所でなくても使えるため、マウスパッドが不要なのもメリットだ。

 パソコンの画面が小さいのならマルチディスプレイも考えたい。新たに大型ディスプレイを置けなくても省スペースで設置しやすいモバイルディスプレイで2画面環境はつくれる。机にアームで取り付けたiPadなどで縦の空間を生かし、ビジネスチャットを使うのもいいだろう。

 在宅勤務では健康状態にも気を配るべき。そのためにはディスプレイの配置を考えることも重要だ。ディスプレイがキーボードと同じ高さにあるノートパソコンでの長時間作業は、体への負担も無視できない。そこで有用になるのが「ノートパソコンスタンド」だ。スタンドを使ってディスプレイの位置を上げて外付けキーボードを組み合わせれば、まるでデスクトップパソコンを使っているかのように作業を行える。

達人に聞く
ビジネス書作家 戸田 覚氏
ビジネス書作家 戸田 覚氏
パソコンの画面が狭過ぎて困る
iPadなどを活用してマルチデバイス環境を構築すべし
 ビジネスチャットツールの登場で画面で扱う情報量が一気に増えたため、仕事を効率化したいならiPadを活用したマルチデバイス環境がベスト。iPadスタンドなどを使って、チャットを常時チェックできる環境を整えるのが正解です。

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