一見魅力的な製品だが、果たして買って大丈夫と言えるのか。製品チェックに秀でた識者が良しあしを一刀両断する。今回は、画面がボタン1つで湾曲する有機ELテレビを評価する。

※日経トレンディ2023年4月号の記事を再構成

画面が曲がるテレビの「LG OLED Flex」(LGエレクトロニクス・ジャパン)をテスト
画面が曲がるテレビの「LG OLED Flex」(LGエレクトロニクス・ジャパン)をテスト

 薄型テレビの画質はかなりきれいになり、新製品に魅力を感じなくなった人も多いだろう。そこに「画面が湾曲して、その曲がり幅(曲率)も調整できる」という斬新な付加価値を提案したのがLGエレクトロニクス・ジャパン(以下LG)の「LG OLED Flex」(実勢価格43万7800円・税込み)だ。

LG OLED Flex(LGエレクトロニクス・ジャパン)
実勢価格43万7800円(税込み)
●本体サイズ/幅93.7×高さ61.4〜75.4×奥行き29.7センチメートル
●重さ/22.6キログラム
●画面/42型有機EL(3840×2160ドット)
●チューナー/地上×3、BS 4K・110度CS 4K×2、BS・110度CS×3
●スピーカー/フロント20W、ウーファー20W
●無線通信/Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0
●主な接続端子/HDMI×4、USB×3、光デジタル音声出力、ヘッドホン出力、有線LAN

 通常は平面画面のテレビだが、リモコンの操作により最大で曲率900Rまで湾曲させることができる。「900R」とは、半径900ミリメートルの円の外周と同じカーブと言う意味だ。LGは過去にも、最初から湾曲した有機ELテレビを販売していた。「2015年には日本市場でも曲面型有機ELテレビを販売したが、その後は曲面型パネルは屋外の大型サイネージ製品などで展開していた。平面と曲面を切り替えられるLG OLED Flexは、曲面型テレビへの再挑戦だ」(LGエレクトロニクス・ジャパン マーケティングチームの植田景子氏)。果たして曲面画面にはどれほど意味があるのか。実機で検証した。

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