一見魅力的な製品だが、果たして買って大丈夫と言えるのか。製品チェックに秀でた識者が良しあしを一刀両断する。今回は、炊飯器で有名な象印マホービンがつくった新たな電気調理鍋を試した。

※日経トレンディ2022年1月号の記事を再構成

電気鍋の「STAN. 自動調理なべ EL-KA23」(象印マホービン)をテスト
電気鍋の「STAN. 自動調理なべ EL-KA23」(象印マホービン)をテスト

 コロナ禍で需要が拡大した調理家電の中でも、注目度が高いのが電気調理鍋だ。通常の鍋を用いてガスコンロで調理をすると、基本的に鍋のそばにいる必要があるが、電気調理鍋なら食材と調味料をセットしてスイッチを入れたら、完成までほったらかしでよい。この簡便さが、多忙な共働き世代や、子育て世帯からの支持を集めている。

 そんな中、炊飯器などで有名な象印マホービン(以下象印)が「STAN. 自動調理なべ EL-KA23」(実勢価格3万3000円・税込み)を2021年10月に発売した。電気調理鍋には、圧力鍋タイプと圧力をかけないタイプがある。製品数では、料理時間を短縮できる圧力鍋の方が多いが、EL-KA23は圧力を使わないタイプだ。

STAN. 自動調理なべ EL-KA23(象印マホービン)
実勢価格3万3000円(税込み)
●本体サイズ・重さ/幅285×奥行き310×高さ225ミリメートル、7キログラム
●最大調理容量/2.3リットル
●設定温度範囲/40~100度
●消費電力/900W

 象印も以前は「自動圧力IHなべ」を販売していたが、新製品ではあえて圧力機能を搭載しなかった。象印マホービン 第一事業部商品企画担当の三嶋一徳氏はその理由について、「30、40歳代のターゲット層には圧力機能があまり魅力的に映っていないという調査結果があった。さらに、圧力機能があると構造が複雑になり、手入れもしにくい。ほったらかし調理であれば、多少時間がかかっても苦にならないのであえて外した」と説明する。

 圧力をかけない電気調理鍋では、シャープの「ヘルシオ ホットクック」(以下ホットクック)シリーズが有名だが、調理容量2.4リットルタイプの「KN-HW24G」で実勢価格7万7000円(税込み)と高価。2.3リットルで半額以下となるEL-KA23の価格は魅力的だし、ホットクックより本体サイズが一回り小さいのもよさそうだ。なお、調理容量はカレー6人前を一度に作れる大きさがあり、大家族でも問題ない。

 なお、「STAN.」は同社が30歳代の共働きや子育て世代向けに19年に立ち上げたブランドで、炊飯器や電気ポット、ホットプレートなどが既に販売中。買いそろえれば調理家電のデザインを統一することが可能だ。

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