一見魅力的な製品だが、果たして買って大丈夫と言えるのか。製品チェックに秀でた識者が、良しあしを一刀両断する連載「ザ・ジャッジ」。今回は、注目のCPU「Ryzen 7」を搭載した、富士通の定番軽量ノートパソコン「LIFEBOOK UH75/E3」だ。

※日経トレンディ2021年4月号の記事を再構成

ノートパソコン「LIFEBOOK UH75/E3」(富士通クライアントコンピューティング)をテスト
ノートパソコン「LIFEBOOK UH75/E3」(富士通クライアントコンピューティング)をテスト

 コロナ禍でテレワークが一気に普及したため、2020年はノートパソコンが売れに売れた。電子情報技術産業協会の「パーソナルコンピュータ国内出荷実績」によれば、20年4~12月には前年同期比137.1%の753万9000台を出荷している。パソコンは世界的に売れており、定番の米インテル製CPUが品薄の傾向。そこで注目されているのが、米AMDのCPU「Ryzen」だ。AMD製のCPUは、昔から「Athlon」などが安価なノートパソコンによく搭載されていた。「安いが性能はそこそこ」というイメージを持っている人も少なくないだろう。

 しかし最近は性能面も評価され出した。Ryzenの第3世代が19年に発売されてからは、「上位モデルの『Ryzen 7』がインテルの『Core i7』より速い」という声もよく聞く。インテルのCPUが不足気味なこともあり、国内大手メーカーもRyzen搭載パソコンのラインアップを増やすようになった。その象徴的な例が、20年12月に発売された、富士通クライアントコンピューティング(富士通)の軽量ノートパソコン「LIFEBOOK UH75/E3」だ。

LIFEBOOK UH75/E3(富士通クライアントコンピューティング)
実勢価格18万3010円(税込み)
●本体サイズ/幅307×奥行き197×高さ15.5ミリメートル
●重さ/シルバーホワイト:826グラム、ピクトブラック:810グラム
●CPU/AMD Ryzen 7 4700U(2GHz)
●メモリー/8GB
●SSD/256GB
●画面/13.3型液晶(1920×1080ドット)
●無線通信/Wi-Fi 6、Bluetooth 5.0
●オフィスソフト/Office Home & Business 2019
●バッテリー駆動時間/18時間

 LIFEBOOK UHシリーズは同社の看板商品と言える製品で、3モデルある。最上位の「UH-X/E3」(実勢価格・税込み21万9780円)は重さが634グラムと、13.3型のノートパソコンとしては世界一軽い。「UH90/E3」(同19万5800円)は818グラムに増える代わりに、バッテリー駆動時間が約22.5時間と長い(UH-X/E3は約11時間)。この2モデルはインテルの第11世代Core i7を搭載する。そして、Ryzen 7搭載のUH75/E3は、UH90/E3よりも1万円以上安く購入できる。

 上位のインテルモデルと外装は同じで、コネクターの位置やキーボードなども共通だ。ただ、「基板など内部の設計は別モデルを作るくらいの手間がかかっている。その一方で、Ryzenだから何かを犠牲にすることはほぼ無かった」(富士通クライアントコンピューティング・プロダクトマネジメント本部・第一開発センター第一技術部の河野晃伸マネジャー)

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