一見魅力的な製品だが、果たして買って大丈夫といえるのか。製品チェックに秀でた識者が良しあしを一刀両断する。今回は、「ネット動画に最適」とうたう東芝の異色テレビを評価する。

※日経トレンディ2020年11月号の記事を再構成

小型テレビの液晶レグザ V34シリーズ 24V34をテスト
小型テレビの液晶レグザ V34シリーズ 24V34をテスト

 このコロナ禍の下でも薄型テレビは売り上げを伸ばしている。GfK Japanの発表によれば、2020年上半期には前年比14%増の約300万台が販売された。テレビCMでは大型の4K・8Kテレビばかりがアピールされるが、実はその構成比はまだ55%程度。フルHD以下の小型テレビや低価格テレビもまだ年間200万台以上は売れている。4Kテレビは50型以上が主流で、部屋が狭いと大きすぎると感じるからだ。しかし最近、メーカーは40型以下のテレビに力を入れていなかった。このマーケットを「ネット動画を楽しむためのテレビ」といううたい文句で一気に取りに来たのが、東芝映像ソリューション(以下東芝)の液晶レグザ「V34シリーズ」。24型、32型、40型の3サイズがあるが、今回は同社が最も期待しているという24型モデルの「24V34」をテストした。

注)GfK Japan「2020年上半期 家電・IT市場動向」から
液晶レグザ V34シリーズ 24V34 東芝映像ソリューション
実勢価格3万9600円(税込み)
●本体サイズ/幅553×高さ357×奥行き143ミリメートル
●重さ/3キログラム(卓上スタンド含む)
●画面サイズ/24V型(1366×768ドット)
●チューナー/地上デジタル×2、BS・110度CSデジタル×2
●通信機能/Wi-Fi、LAN(10BASE-T、100BASE-TX)
●音声最大出力/8ワット

 Wi-Fiを内蔵してネット動画を見られるテレビ自体は以前からあったが、V34シリーズは小型テレビでは異例の13種類のネット動画配信サービスに対応。さらにYouTube、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Hulu、ABEMA、U-NEXTの6サービスは、リモコンに専用ボタンを設けてダイレクトに呼び出せるようにした。

 テレビ放送のチャンネル選択と同じリモコン操作で様々なネット動画をシームレスに呼び出せるようにした製品は、小型テレビでは見当たらない。個人用テレビでこそ必要な機能だと思うので、これだけでも評価したい。

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