ビデオ会議の際、ネーティブスピーカーを前にだまってしまうことがある。ただ、賛成・反対について発言のない参加者は相手にされなくなっていく。シリコンバレーの著名通訳者であるミッキー・グレース氏に、自分の意思を伝えるこつについて解説していただく。

英語の会議で異議を唱えるのは難しいと考える日本人は少なくない(画像/Shtterstock)
英語の会議で異議を唱えるのは難しいと考える日本人は少なくない(画像/Shtterstock)

 For or against, show your response

 英語に不自由しない人たちに混じって会議に参加する場合、他の人の発言に割り込んでいくことはなかなか難しいですよね。まして異議や反論がある時はなおさら気後れしてしまいがち。今回は「自分の反応(レスポンス)を伝えるこつ」について考えていきます。

 日本人を対象に講義したり、講演したり、プレゼンテーションをしたりして一番先に感じるのは「反応がない」ということです。たまに、うなずいたりしながら聞いてくれる参加者もいますが、私の話が面白くないのか、的を射ていないのか、あさっての方を向いた話になってしまっているのか、そもそも聞いていないのかさえ分からないという印象が一般的です。

 一方で、ほかの国の人たちは、よければよいで賛同してくれる。納得しなければツッコミが入ると言うように、必ずなにがしかの反応があります。議論も会話も双方通行になっているという手応えがあります。

 他人の発言をさえぎっては失礼だと教えられた私たちは、会議マナーの違いと考えることもあるでしょう。それならば「郷に入れば郷に従え」ということで、グローバルな会議のマナーも習得して、使い分けられるようになろうではないですか。

 そこでまず、ちゃんと聞いてますよという意思の表明から。顔が映っているはずのビデオ会議でも単にうなずいているだけでは不十分です。もう一歩踏み込んで、賛成なのか反対なのかをはっきりさせる必要があります。はっきり表明できるということは、内容をちゃんと理解し、しかも自分の意見が持てているということでもありますから。

 米国生活が長くなった私には、自ら考えない、自らの意見を持たない日本人が増えたなぁという印象があり、残念に思っています。最近の若者が、先生の言うことをよく聞く、親に口答えをしない、といった優等生路線をまっしぐらに進んで来たせいなのかどうかは分かりませんが、主体性がない人はグローバルに活躍することはできないですよ。

ちゃんと聞いていることを示す

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