
2020年6月19日、例年の約3カ月遅れでプロ野球が開幕した。無観客試合でファンが球場に足を運べない中、観戦を楽しむ新たな場として西武ライオンズ(埼玉県所沢市)とプリンスホテルは、オンライン会議「Zoom」を使った「リモート応援プラン」の提供を開始した。実体験の様子をリポートする。
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新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていたプロ野球の2020年シーズンが開幕した。一時はシーズンの開催すら危ぶまれる状況だっただけに、ファンはひとまず胸をなでおろしたことだろう。とはいえ、手放しで喜べる状態とはいえなかった。無観客試合となり、例年のように球場に足を運んで応援できなかったからだ。
そんな中、オンライン会議ツールのZoomを使い、遠隔で応援する手段を用意したのは西武ライオンズだ。同じ西武グループのプリンスホテルとの連携で、開幕と同時に「リモート応援プラン」を開始した。ホテルの部屋に備え付けのテレビで中継を楽しみながら、Zoomで同ホテル内のファンとつながり、応援ができる。イニング間や試合の山場ではホストとしてMC(語り手)が登場し、盛り上げてくれる。Zoomへの接続には、持ち込んだパソコンやスマホを使う。
新宿プリンスホテル、池袋のサンシャインシティプリンスホテル、川越プリンスホテルの3施設で実施し、期間は7月5日まで。試合開始の2~4時間前から入室できて試合終了後1時間後まで滞在できる「デイユースプラン」は1人で利用する場合で7000円(税込み、各種割り引きを除く、以下同)から。朝9時からの「テレワークプラン」は8000円から、宿泊の場合は9400円からとなる。1室を2人で利用するなら1人につき4000円から。
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