コンタクトレス・エコノミーがやってくる

ニューノーマル(新常態)でデジタルコンテンツはどのように変わり、人はどう対話していくようになるのか。AR/VR/MRのいわゆる「xR」の普及で、あらゆるものがデジタル化されいく。GAFAなどテクノロジー大手が積極投資し、5Gなどの新たなテクノロジーによってヘッドセットの軽量化も急速に進んでいる。

 ニューノーマルの時代には、実在のものに情報を付加するAR(拡張現実)や、仮想空間を作り出すVR(仮想現実)、そして実在と仮想を重ねるMR(複合現実)のいわゆる「xR」の活用が増えそうだ。自宅待機でゲームなどのコンテンツ利用が増えている。芸術やコンサートなどのイベントでは新たな表現手法として利用され始めている。インターネットを通じて配信したり、ファンなどと交流したりすることも容易だ。今後、そうしたコンテンツの制作や消費が増えていく。そのためのテクノロジー開発や大手とスタートアップの連携が活発化している。

前回(第9回)はこちら

xRで変わる芸術表現

 2020年2月、米シアトルのダウンタウンにあるオーケストラのコンサートなどを行うベナロヤホール。いけばな小原流五世家元である小原宏貴氏の姿があった。通常の生け花イベントとは様相が異なる。小原家元は地元の山々を模したオブジェに草木や花を生けると、おもむろにヘッドセットを装着。空中で身ぶり手ぶりをし始めたのだ。

小原流家元の小原氏はMRを活用した、新たな生け花を見せた
小原流家元の小原氏はMRを活用した、新たな生け花を見せた

 舞台の後方にある大型ディスプレーを見ると、小原家元が何をしているのか。彼の目の前にどういう光景が広がっているのかが分かった。実際に完成させた生け花の作品に加えて、川や月、風、文字などを追加して環境を自由に表現していたのだ。

 芸術家がどのように空間を認識し、表現したいと考えているのか。スクリーンと小原家元の両方を見比べることで、間近で感じることができた。四季や時間の変化も表現できるのだ。

HoloLensで現実と仮想を重ね合わせ

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